2022年01月28日

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感染再拡大が直撃、再びマイナスに、19年比で32%減

日本百貨店協会が調査した全国百貨店(73社・191店)の8月売上高は2783億円余で、前年比(店舗調整後)は11.7%減となり、前月のプラス(4.2%増)から、再びマイナスに転じた。全国的な新型コロナウイルス感染症急拡大による主要顧客の外出自粛、混雑時の入場制限、一部テナントの休業、これらに大雨など天候不順が加わった。入店客数も前月(3.6%増)より17.4ポイントも下がり、13.8%減だった。前々年(19年)比では売上高が32.1%減、入店客数が44.4%減となり、前年よりも水準を落とす厳しい結果を強いられた。

3カ月移動平均値は、12~2月18.0%減、1~3月8.9%減、2~4月28.6%増、3~5月61.2%増、4~6月44.9%増、5~7月11.7%増、6~8月2.5%減。コロナ禍の2巡目に入り春以降の反動増が顕著だが、6月以降、回復テンポが一気に鈍化した格好。

顧客別では国内市場(シェア98.8%)が11.8%減となり、前月のプラス(4.1%増)からマイナスに転じた。前々年比では28.3%減となり、前月(13.0%減)よりもマイナス幅が広がった。インバウンド(免税売上高)は5.9%減で、6カ月ぶりのマイナス。前々年比では87.0%減で、前月(86.2%減)と同じく厳しい状況が続いた。

地区別では、大都市(10都市)が9.6%減となり、6カ月ぶりのマイナス。札幌、仙台、横浜、大阪、広島が2桁減だった。前々年比では33.5%減となり、前月(18.5%減)よりもマイナス幅が広がった。対して地方都市(10都市以外)は16.6%減となり、前月(1.2%減)よりもマイナス幅が広がり、3カ月連続減を強いられた。東北、関東、四国、九州のマイナス幅が目立った。前々年比では28.3%減で、前月(14.4%減)よりもマイナス幅が広がったものの、大都市に比べると5.2ポイント小幅なマイナスにとどまっている。

品目別では、主要5品目が全て前年実績を下回った。身のまわり品、雑貨、食料品が6カ月ぶりにマイナスに転じ、衣料品は2カ月ぶりのマイナス。家庭用品は3カ月連続減だった。ただ前月が2桁伸長だった雑貨の中で、美術・宝飾・貴金属がプラス(1.5%増)となり、引き続き高級時計、宝飾品、ラグジュアリーブランドなど、高品質で付加価値の高い高額消費が富裕層を中心に引き続き好調だった。衣料品でも一部デザイナーズブランドやプレステージ商材などに動きが見られた。また、食料品では巣ごもり需要が堅調で、和洋菓子、惣菜、ワイン、ウイスキーなどの酒類が健闘した。

主要5品目の前々年比は、衣料品が38.7%減(前月26.5%減)、雑貨が34.2%減(同17.9%減)、家庭用品が32.8%減(同20.6%減)、身のまわり品が28.5%減(同13.6%減)、食料品が23.2%減(同8.3%減)となっており、いずれも前月よりマイナス幅が広がった。

免税売上高(88店舗)は約33億4000万円で、前年比は5.9%減となり、6カ月ぶりのマイナス。ただ前々年比では87.0%減で、前月(86.2%減)とほぼ同水準のマイナス。購買客数は約8000人で、前年比31.6%減となり、前月(約9000人、32.0%減)と同程度の水準で、3カ月連続減。前々年比では98%減の状態。一人あたりの購買単価は約42万9000円、前年比37.5%増となり、単価は前月(約42万7000円)と同程度の水準だった。