2025年12月 大手百貨店4社売上高
シーズン需要で美術・宝飾・貴金属が好調


大手百貨店4社の12月売上高は、高島屋が3.2%増、阪急阪神百貨店が4.0%減、大丸松坂屋百貨店が2.0%減、三越伊勢丹が0.7%減だった。免税売上げは大丸松坂屋百貨店が16.8%減、高島屋が11.1%減とどちらも減収だった。各社ともに、シーズン需要で美術・宝飾・貴金属が堅調に推移した。
高島屋(国内百貨店子会社含む)の売上高前年比は3.2%増で、店頭に限ると4.1%増だった。免税売上高は11.1%減、免税を除いた店頭売上高は6.1%増となった。国内客は、気温の低下にともない冬物衣料や雑貨に動きがみられたことや、年末にかけて食品が堅調に推移したことで前年を上回った。インバウンド客は、中国による「訪日自粛要請」の影響などもあり、前年を下回った。
店舗別では12店舗のうち、堺(24.2%増)、玉川(7.6%増)、京都(7.5%増)、横浜(5.7%増)、大阪(3.5%増)、日本橋(2.8%増)、新宿(0.4%増)の7店舗が増収だった。主要5品目は、雑貨(10.6%増)、身の回り品(4.8%増)、食品(0.3%増)がプラスとなった。
三越伊勢丹(国内グループ百貨店含む)の売上高前年比は0.7%減で2カ月連続で減収となった。新宿・日本橋がけん引した三越伊勢丹は1.6%増と堅調に推移し、4カ月連続で前年を上回った。
シーズン需要もあり、国内外客ともに宝飾・時計や装身具が好調に推移した。基幹三店では、ラグジュアリーブランドを中心にコートやセーターなど冬物衣料品や、スキンケア、フレグランスも国内客に支持された。新宿本店では、後半から展開している次シーズンの春物アイテムへの関心も見られた。国内客は同社とつながりが深い識別顧客が引き続きけん引。特にMIW(エム アイ ダブル)メンバーや三越伊勢丹・カスタマープログラムの上位顧客の売上げが好調だった。海外顧客においても、海外外商を中心に同社と繋がった個客の売上げが伸長した。
店舗別では日本橋(6.5%増)、新宿(1.9%増)が前年を上回った。主要5品目は、雑貨(5.9%増)がプラス、身の回り品(4.6%減)、食品(3.2%減)、衣料品(2.1%減)、家庭用品(1.0%減)がマイナスだった。
大丸松坂屋百貨店(関係百貨店を除く)の売上高は前年比1.1%減、関係百貨店を含めた百貨店事業合計は2.0%減と5カ月ぶりにマイナスに転じた。免税売上高は16.8%減、客数は18.8%減、客単価は2.4%増となった。国内売上高(免税売上げの本年・前年実績を除く)は1.7%増だった。店舗別では須磨(11.2%増)、芦屋(8.3%増)、神戸(4.3%増)、名古屋(3.4%増)、静岡(2.5%増)、札幌(1.4%増)、東京(0.4%増)がプラスだった。
主要5品目は、身の回り品(3.2%増)、雑貨(2.9%増)、食品(0.7%増)がプラスとなり、衣料品(4.7%減)、家庭用品(4.4%減)がマイナスだった。品目別では、婦人服・洋品(3.7%減)はラグジュアリーブランドが前年を下回り、名古屋店の前年の改装効果の反動などから前年比マイナスとなった。紳士服・洋品(10.8%減)は、主力のブルゾン、セーター、ジャケットなどの動きが鈍かったことなどにより、前年を下回った。身の回り品は、アクセサリー、ハンドバッグ、婦人靴などが好調に推移した。雑貨は、訪日外国人客数の減少により化粧品が前年を下回ったものの、美術・宝飾品(10.1%増)が大きく伸長したことなどにより、全体では前年比でプラスとなった。食品は、歳暮ギフトや年末年始のみやげ需要などにより、菓子が大きく売上げを伸ばした。
阪急阪神百貨店の売上高前年比は、15店舗のうち4店舗がプラス、全店計で4.0%減となり、5カ月ぶりにマイナスとなった。阪急本店は6.8%減、阪神梅田本店は7.4%増だった。支店は川西阪急スクエア(2.9%増)、あまがさき阪神(2.1%増)、宝塚阪急(2.0%増)がプラスだった。
主要5品目は、食品(0.1%増)がプラスとなり、雑貨(0.8%減)、家庭用品(7.7%減)、衣料品(8.6%減)、身の回り品(11.9%減)がマイナスだった。