2026年01月08日

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インバウンドが2カ月ぶりにマイナス転換

日本百貨店協会が調査した全国百貨店(70社・176店)の11月売上高は5214億円余、前年比(店舗調整後)は0.9%増で4カ月連続でプラスとなった。入店客数も1.7%増と2カ月連続でプラスとなった。インバウンドの売上げが2.5%減と2カ月ぶりにマイナスとなった一方で、休日2日増もあり、国内売上げは好調に推移した。気温の低下に伴い、コートなどの冬物重衣料を中心に防寒商材が伸長し、売上げ構成比の高い衣料品が全体をけん引したほか、時計、宝飾などの高額品も各社企画の外商顧客向け催事などで好調に推移した。

インバウンドの売上高は502億円で、2.5%減と2カ月ぶりにマイナスとなった。購買客数は50.8万人で、2.2%減と4カ月ぶりにマイナスに転じた。高額品を含む一般物品がマイナスとなったが、化粧品、食品などの消耗品は4カ月連続で2桁増だった。国別では、売上げ、客数ともに中国、台湾がプラスを維持しているほか、欧米諸国も伸長した。香港、韓国は2桁減となった。

国内市場は1.3%増(シェア90.4%)と4カ月連続でプラスだった。10都市は、札幌、仙台、横浜を除く東京、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、福岡の7地区がプラスとなり、1.7%増と4カ月連続でプラスだった。10都市以外の7地区は0.1%減だったが、近畿、中国、四国がプラスだった。

インバウンドと国内を合わせた地区別では、国内売上げが好調で衣料品と雑貨が伸長し、6地区でプラスだった。大阪、神戸はインバウンドも好調で、美術・宝飾・貴金属は2桁増だった。10都市以外の7地区は、前年にはわずかに届かなかったが、3地区でプラスとなった。都市と地方の差は前月より4.0ポイント改善した。大型クルーズ船の寄港地にある店舗ではインバウンド需要も拡大した。

商品別では、主要5品目のうち衣料品、雑貨、食品の3品目が前年を上回った。主力の衣料品は、気温低下に伴い、コート、ブルゾンといった冬物アウター類が紳士、婦人共に好調だった。身の回り品は好不調に地域差があり、改装や催事効果が見られる店舗ではラグジュアリーブランドを中心に売上げを伸ばした。雑貨は化粧品と美術・宝飾・貴金属が堅調を維持した。食品は引き続き生鮮食品が低調だが、菓子は手土産や歳暮、クリスマスなどのギフト需要増から4か月連続でプラスとなった。おせちやクリスマスケーキの予約も堅調に推移した。