2025年12月 全国百貨店売上高
中国からの客数・売上げが約4割減、国内は宝飾・時計が好調

日本百貨店協会が調査した全国百貨店(70社・176店)の12月売上高は6542億円余、前年比(店舗調整後)は1.1%減で、5カ月ぶりにマイナスとなった。休日1日減に加え、インバウンド売上げが前年を大きく下回ったことが影響した。国内売上げは宝飾、時計などの高額品が好調に推移し、5カ月連続でプラスとなった。おせちやクリスマスケーキといった季節商材も堅調だったほか、長期連休となった年末商戦は食品を中心に活況を呈した。
インバウンドの売上高は519億円(17.1%減)、購買客数は50.0万人(16.7%減)で、ともに2カ月連続でマイナスとなった。国別では、中国は訪日渡航自粛要請も影響し、売上げ、客数ともに約4割減少した。台湾、タイ、マレーシアは伸長した。
インバウンドを除いた国内市場は0.6%増(シェア92.1%)と5カ月連続でプラスだった。10都市は、札幌、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸の7地区がプラスとなり、1.9%増と5カ月連続でプラスだった。10都市以外の7地区は、衣料品が振るわず全地区がマイナス。計3.5%減となり、苦戦した。
インバウンドと国内を合わせた地区別では、好調だった国内もインバウンド売上げ減をカバーできず、5カ月ぶりにマイナスとなったが、名古屋、横浜、神戸の3地区はプラスだった。美術・宝飾・貴金属は2桁増と伸長した。10都市以外の7地区は、全地区マイナスとなり、2カ月連続で減だった。東北は地震による一部店舗の休業などもあり2桁減だった。金製品や時計が好調で、美術・宝飾・貴金属は2桁増となった。
商品別では、主要5品目のうち、雑貨のみプラスだった。衣料品は、平年に比べ気温が高く、冬物重衣料の動きは鈍かったが、ニットなど今着られるアイテムは好調だった。時計は一部ブランドで価格改定前の駆け込みが見られた。アクセサリーはシーズン需要もあり好調だった。食品は価格高騰により、生鮮食品は低調だったが、菓子や惣菜は好調に推移した。
