2024年10月12日

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2024年2月 東京・大阪地区百貨店売上高

30カ月連続プラス。衣料品、身の回り品、雑貨が2桁増

日本百貨店協会の調査によれば、東京地区百貨店(12社・22店)の2月売上高は1317億円余だった。前年比(店舗調整後)は18.5%増と30カ月連続でプラス、入店客数は11.7%増と14カ月連続のプラスで、共に二桁の伸びを示した。春節商戦が活況でインバウンドが高伸したほか、各社のバレンタイン催事も奏功し、閏年による営業日数増もプラス要因となった。2019年比でも13.1%増と5カ月連続増で、新型コロナウィルス禍前の水準を大きく上回った。

3カ月移動平均値は、直近の12~2月が9.7%増、11~1月が7.4%増、10~12月が7.8%増、9~11月が8.1%増、8~10月が8.1%増、7~9月が9.6%増と伸長が継続している。

商品別では、主要5品目のうち、家庭用品を除く4品目でプラスとなった。主力の衣料品(20.8%増)は29カ月連続のプラスで、月前半と後半の寒暖差により、前半はコートなど重衣料に動きがあり、後半は気温上昇に伴い春物衣料が売上げを伸ばした。オケージョンニーズやビジネスの買い替え需要で、ジャケットやパンツ、ワンピースなどのアイテムも好調だった。

身の回り品は30カ月連続のプラスで、29.3%増だった。インバウンド需要も寄与し、ラグジュアリーブランドが高伸した。加えて、春物のバッグやパンプスも好調だった。雑貨(28.8%増)も30カ月連続のプラスで、化粧品は国内外共に堅調に推移し、30.1%増となった。美術・宝飾・貴金属は9カ月連続のプラスで、時計の好調により32.4%増と伸び率が高かった。

食料品(4.1%増)は手土産需要から菓子が好調だった。バレンタイン商戦は自家需要が増加し、イートインや限定品も人気を集め、商戦全体が盛り上がった。生鮮食品(7.8%増)ではインバウンドによる高級フルーツの需要も増え、青果が売上げを伸ばした。