2024年12月02日

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6月は外出自粛ムードは残るものの店舗の営業が再開。入店客数も徐々に上向いてきた。家ナカ需要が生まれ食料品や衛生用品、生活必需品が好調に推移した。またラグジュアリーブランドや宝飾品など高額商材にも動きがみられた。

高島屋は夏のセールを段階的にスタートしたが、引き続き外出を控える傾向や、店内外催事の中止、免税売上げの大幅な減少の影響などにより、前年実績は下回った。免税売上げは前年比-94.2%。店舗別にみると、近隣で買い物する志向が強まったことで、地方・郊外店は減収幅縮小した。中でも泉北店は前年を上回る検討をみせた。ECは食料品などの伸長により、前年比プラスとなった。

大丸松坂屋百貨店は14日まで短縮営業を継続。5月末から土日の営業を再開したことも加わり、前年比-29.4%と、前月よりもマイナス幅を縮小した。大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は前年比-97.1%で、客数の前年比99.2%減だが、客単価は241.0%増となった。国内売上高(免税売上高の本年・前年実績を除く)は前年比20.6%減であった。

三越伊勢丹ホールディングスは全店で客数が減少し、国内百貨店合計の売上げは前年を下回った。一方で来店した客は買い物の目的が明確で、購買意欲が高い人が目立った。客単価は多くの店舗で前年実績を上回り売上げは5月よりも大幅に改善した。特に食品・リビング用品・子供用品などは購買意欲の高さが現れた。東京都心の店舗では、月初は生活必需品へのニーズが中心だったが、徐々にラグジュアリーブランドや宝飾品など、高額品の比較検討が可能な百貨店ならではのニーズも上向いた。クリアランスセールが月の終盤まで堅調に推移。6月9日に刷新した三越伊勢丹オンラインの売上げは月を通して好調であった。