2021年12月09日

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小田急百貨店、パナソニックとの「安心ゲート」に手応え

パナソニックが開発した、接触せずに体温の測定や除菌、周辺の混雑状況の検知などが可能な機器「安心ゲート」

<<連載>>コロナ禍で店頭の安全・安心を守るために 後編 小田急百貨店

ワクチンの接種が始まり、コロナ禍の収束に期待が膨らむ一方、百貨店業界は商売と安全・安心を両立するため、難しい舵取りが続く。客にマスクの着用を求める、入口で検温や消毒を実施するなどは、もはや店頭での見慣れた光景だ。百貨店業界にとって集客の要である大規模催事も、従来の「行列や賑わいを創り出す手法」から脱却しなければならず、出展者や売場を減らして通路を広げる、入場を制限する、試食・試飲を中止する、混雑の状況を示すといった改革を推し進めてきた。未曾有(みぞう)の事態でノウハウが乏しい中、どう店頭の安全・安心を保つか。京王百貨店と小田急百貨店の挑戦を追う。後編では、小田急百貨店の増田英輔経営企画部統括マネジャー(3月9日時点)に、パナソニックとの協業による新型コロナウイルス対策の進捗を尋ねた。

■「スマートシティ」や「街全体を安全に」に共感

――パナソニックと組んで新宿店の入口に設けた、人に接触せずに体温の測定や除菌、周辺の混雑状況の検知などが可能な機器「安心ゲート」は、多くの注目を集めています。人々の安全・安心な外出を可能にする「安心ゲートソリューション」の実証実験と位置付けていますが、経緯や狙いを教えて下さい。

増田 「パナソニックさんは、小田急電鉄からの紹介です。目下、西新宿エリアではスマートシティ化の検討が進められており、小田急電鉄も積極的に連携しています。小田急電鉄が様々な企業と協議する中で、パナソニックさんから安心ゲートソリューションを提案され、実証実験の場所として当社に白羽の矢を立てました。小田急電鉄からパナソニックさんを紹介されたのは、昨年の7月です」

「話を聞いて面白いと思ったのは、微細なミスト状の電解除菌水を足元に噴射する、カメラで人の流れを把握できるといった機能です。年齢や性別なども含めて人の流れを把握できれば、次のステップとしてマーケティングにも生かせますからね。加えて、『スマートシティ』や『街全体を安全に』という考え方にも共感しました。ついつい自店だけに目が向きがちですが、一部でクラスター(感染者集団)が発生するなど、当時は『新宿=危険』とみられており、そのイメージを払拭できるチャンスですし、街を挙げた新型コロナウイルス対策にも繋がります。除菌や測温とは違う“広がり”も期待できますよね」

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