2022年08月14日

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高額品とファッションが牽引、基幹店中心に2桁伸長

大手百貨店4社の11月売上高は、いずれも前月を上回る伸長率で、3社が2桁伸長した。インバウンドを除く国内売上高でコロナ禍前の前々年比を上回った百貨店もあり、回復傾向が顕著に表われた。ラグジュアリーブランド、高級時計、宝飾品など高額品が引き続き好調で、気温低下を背景に重衣料や防寒アイテムなど、ファッション全般も好調だった。

大丸松坂屋百貨店(関係百貨店含む)の総額売上高前年比は13.8%増となり、前月(5.8%増)に続く増収。入店客数も前月(5.6%増)に続くプラスで、16.3%増の2桁伸長だった。店舗別では多くの店舗が2桁の増収。心斎橋(12.6%増)、神戸(18.7%増)、札幌(44.1%増)、芦屋(13.8%増)、静岡(14.6%増)の5店舗は2カ月連続で2桁伸長。梅田(14.9%増)、東京(24.1%増)、名古屋(12.3%増)といった大都市部の店舗も復調した。商品別では主要5品目すべてプラス。引き続きラグジュアリーブランドが好調で、婦人服が前月(10.6%増)に続き2桁伸長(18.1%増)。雑貨では美術・宝飾・貴金属が24.4%増で、中でも宝飾品は3割増だった。また、入店客数増を背景に、食料品では菓子(25.4%増)が高伸長を遂げ、食堂・喫茶(23.9%増)も好調だった。

阪急阪神百貨店の売上高前年比は、阪急と阪神の両本店が牽引して11.5%増となり、前月(3.7%増)の伸長率を上回る2カ月連続で増収。前々年比は4%減まで回復し、インバウンドを除く国内に限ると2%増となり、コロナ禍前の実績を上回った。阪急うめだ本店が19.3%増、10月に建て替え先行オープンした阪神梅田本店が14.6%増だった。阪急本店の前々年比は3%増、国内に限ると13%増となり、前月に続きコロナ禍前の水準を上回った。同店では婦人ファッションを中心に多くの品目で2桁伸長を遂げ、中でもラグジュアリーブランドの衣料品やバッグ、時計の伸びが目立った。オンライン売上高も約2割増で増勢が継続。特にECでは歳暮ギフトが約1割増、おせち料理の予約が約3割増、クリスマスケーキの予約も約4割増だった。

三越伊勢丹(国内百貨店含む)の売上高前年比は10.6%増で、前月の伸長率(5.6%増)を上回り、2カ月連続の増収。首都圏の基幹店が牽引。新宿が16.5%増、銀座が15.4%増の2桁伸長で、日本橋を含めた3店舗合計では14.1%増。首都圏5店舗では12.8%増だった。この3店舗では主要5品目すべてが前年実績を上回り、中でも衣料品(17.8%増)、身のまわり品(24.6%増)、雑貨(25.7%増)、家庭用品(18.8%増)の4品目が牽引した。前月と同様にラグジュアリーブランドをはじめ、時計、宝飾、ハンドバッグなどが好調だった。加えて気温低下に伴いブルゾンやコートなど重衣料も動いた。一方のグループ店は7.2%増で、2カ月連続の増収だったが、前月に続き都心店に比べ小幅な伸長率にとどまった。

髙島屋(国内百貨店子会社含む)の売上高前年比は8.9%増となり、前月(5.1%増)に続き2カ月連続の増収。大阪(14.6%増)、京都(12.5%増)、横浜(12.2%増)、新宿(12.3%増)の大型店が軒並み2桁伸長した。品目別では衣料品(12.0%増)、身のまわり品(24.2%増)が2桁伸長。高額品が引き続き好調で、衣料品では婦人服(17.0%増)の回復傾向が顕著だった。食料品(6.5%増)では菓子(14.9%増)が牽引した。前月が減収だった法人事業(10.0%増)とクロスメディア事業(1.1%増)は共に増収に転じた。