2025年08月19日

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高島屋、ベトナム・ハノイで大規模複合ビルの起工式を実施

「Westlake Square Hanoi(ウエストレイク スクエア ハノイ)」第1期起工式

高島屋の子会社の東神開発は8月2日、2019年よりベトナムのハノイ市で参画中の大規模な都市開発「スターレイクプロジェクト」における大規模複合ビル「Westlake Square Hanoi(ウエストレイク スクエア ハノイ)」の起工式を行った。第Ⅰ期計画は2027年秋に開業を予定しており、地下1階、地上6階にはハノイ初出店となる高島屋と専門店からなる「Hanoi Takashimaya S.C.(ハノイタカシマヤショッピングセンター)」、7階から10階にオフィスビルを備える地下3階、地上10階建ての複合ビルが誕生する。総床面積は約4万3000平米、商業部分は3万5000平米、オフィス部分は8000平米。

高島屋グループの総合戦略「まちづくり」は、海外事業をグループの成長戦略のひとつに位置付けている。ベトナムに高い経済成長と消費ポテンシャルを見込み、事業を拡大中だ。総床面積約6万平米の第Ⅱ期計画を30年以降に予定し、ウエストレイク スクエア ハノイの工事を本格化する。同ビルは米グリーンビルディング協会による建物の環境評価システム「LEED認証」で最高レベルの「プラチナ」取得を目指している。

「Westlake Square Hanoi(ウエストレイク スクエア ハノイ)」第Ⅰ期完成イメージ

スターレイクプロジェクトは、ハノイ市中心部から北西約6㎞に位置し、新都心として期待されるタイ湖西側地区における大規模都市開発プロジェクト。高級住宅地が近く、各国大使館の移転予定エリアにも隣接する。行政機関の移転や都市鉄道の敷設が計画されており、都心や空港へのアクセスも至便で、住宅、商業、オフィス、公共施設などを備えた計画的な街づくりが進められている。

「Westlake Square Hanoi(ウエストレイク スクエア ハノイ)」第Ⅱ期を含む完成イメージ

同社は二子玉川や流山での「立地創造型まちづくり」をモデルに、プロジェクト敷地内の2区画のうち1区画で学校不動産事業も推進中。現地企業のエデュフィット社と共同で21年2月にバイリンガルスクール「THE DEWEY SCHOOL Tay Ho Tay(ザ デューイ スクール タイホータイ)」を開校した。今回の複合ビルはもう1区画で進められており、プロジェクトのマスターデベロッパーである韓国系建設会社大宇建設のベトナム子会社から土地使用権を取得し、高島屋グループの成長戦略を拡充する。