2025年4月 主要百貨店大手6社 売上速報
注)文章は全て百貨店の発表によるもの
高島屋
大阪店 | ▲13.9 |
堺店 | ▲2.8 |
京都店 ※1 | ▲4.6 |
泉北店 | ▲5.6 |
日本橋店 | 1.9 |
横浜店 | ▲3.3 |
新宿店 | ▲5.0 |
玉川店 | 2.5 |
大宮店 | 5.4 |
柏店 ※1 | 0.3 |
EC店 | 4.1 |
㈱高島屋 各店計 | ▲5.0 |
岡山高島屋 | 1.7 |
高崎高島屋 | 0.2 |
国内百貨店 計 | ▲6.6 |
国内百貨店 既存店 計※2 | ▲4.8 |
※1.京都店の売上高は「洛西店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。
※2高島屋単体および国内百貨店子会社計は、24年7月に営業を終了した岐阜高島屋の前年実績を控除している。
売上高は前年比6.6%減で3カ月連続のマイナスだった。免税売上高は全体では32.5%減、免税を除いた店頭売上高は1.0%減を示した。国内百貨店既存店計は4.8%減。国内顧客は、物産展などの食品催事が堅調に推移し、既存店対比で前年実績を上回った。インバウンド顧客については、化粧品やスポーツ用品は前年からプラスとなったが、ラグジュアリーブランドなどの高額品のマイナスが響き、前年実績を下回り、店頭売上げ全体を押し下げた。
店舗別売上高は、大宮(5.4%増)、EC店(4.1%増)、玉川(2.5%増)、日本橋(1.9%増)、岡山(1.7%増)、柏(0.3%増)、高崎(0.2%増)の7店舗がプラスだった。商品別売上高(同社分類)では、スポーツ、食料品、食堂が前年を上回った。
大丸松坂屋百貨店
大丸心斎橋店 | ▲6.4 |
大丸梅田店 | 13.1 |
大丸東京店 | ▲8.4 |
大丸京都店 | ▲12.6 |
大丸神戸店 | 7.0 |
大丸須磨店 | ▲7.5 |
大丸芦屋店 | ▲0.7 |
大丸札幌店 | ▲0.7 |
大丸下関店 | ▲10.9 |
松坂屋名古屋店 | 0.7 |
松坂屋上野店 | ▲3.8 |
松坂屋静岡店 | 3.5 |
松坂屋高槻店 | ▲1.5 |
店 計 | ▲1.8 |
法人・本社等 | 22.4 |
大丸松坂屋百貨店 合計 | ▲0.7 |
博多大丸 | ▲18.2 |
高知大丸 | ▲1.0 |
百貨店事業 合計 | ▲1.9 |
売上高は大丸松坂屋百貨店合計で0.7%減、関係百貨店を含めた百貨店事業合計も1.9%減で、2カ月連続でマイナスとなった。化粧品、時計、食品などが売上げを伸ばし、外商売上げも好調で国内売上げはプラスとなったものの、前年の免税売上げが高額品を中心に大幅に増加したことによる反動減が、全体に響いた。
店舗別では、15店舗中5店舗が前年実績を上回った。梅田(13.1%増)、神戸(7.0%増)、静岡(3.5%増)、高知(1.0%増)、名古屋(0.7増)がプラスだった。
大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高(速報値)は21.1%減、客数は13.6%増、客単価は30.6%減。化粧品を中心とした消耗品が好調だったものの、ラグジュアリーブランドなどを含む一般品の売上げが前年を下回るなど客単価の低下がマイナス要因となった。既存店の免税売上高は19年比24.6%増、18年比51.3%増。大丸松坂屋百貨店の店計売上げ(法人・本社等の本年・過去実績を除く)は前年比1.8%減、うち国内売上高(免税売上高の本年・前年実績を除く)は2.4%増だった。
三越伊勢丹
伊勢丹新宿本店 店頭 | ▲1.2 |
三越日本橋本店 店頭 | 2.3 |
三越銀座店 | 3.4 |
伊勢丹立川店 | ▲2.1 |
伊勢丹浦和店 | ▲1.6 |
三越伊勢丹 計 | 0.2 |
札幌丸井三越 | ▲6.0 |
函館丸井今井 | ▲20.8 |
仙台三越 | ▲4.8 |
新潟三越伊勢丹 | 0.4 |
静岡伊勢丹 | ▲1.2 |
名古屋三越 | ▲6.0 |
広島三越 | ▲13.4 |
高松三越 | 0.2 |
松山三越 | ▲10.0 |
岩田屋三越 | ▲5.0 |
国内グループ百貨店 計 | ▲4.9 |
国内百貨店 計 | ▲1.5 |
売上高前年比は三越伊勢丹計で0.2%増、国内百貨店計で1.5%減となった。月初は天候が不安定だった影響もあったが中旬以降の気温の上昇に伴い復調した。識別化が進む国内顧客の売上げが堅調に推移し、全体を押し上げた。
首都圏店舗を中心に、ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドのジャケットやブラウス、スカート、パンツなどの衣料品や、宝飾品、化粧品、装身具などに動きがみられた。また、独自性の高い催事・イベントが国内外からの集客に寄与した。免税売上げは、化粧品や装身具に関心の幅が広がり、ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドの衣料品も堅調だった。
松屋
銀座店 | ▲18.4 |
浅草店 | ▲12.0 |
銀座本店(銀座店、浅草店合計) | ▲18.2 |
銀座店は18.4%減で、浅草店を含めた売上高前年比は18.2%減だった。商品別では、国内顧客の化粧品(約1.2%増)は堅調だった。衣料品は、顧客に向けた盛夏商材の各種販売促進が奏功し、プレステージラインの婦人衣料品(17.1%増)、婦人衣料全体(6.1%増)が好調だった。国内顧客の売上高では約2%減となったものの、銀座店の強みとするカテゴリーが引き続き全館をけん引した。一方で、免税売上げでは、靴・バッグなどを軸としたラグジュアリーブランドなどの一般品(37.4%減)が低迷し、化粧品を中心とした消耗品(1.8%減)もマイナス。全体では34.3%減となった。
阪急阪神百貨店
阪急本店 | ▲7.7 |
阪神梅田本店 | ▲4.6 |
支店計 | ▲4.7 |
全店計 | ▲6.4 |
全店計は6.4%減で、2カ月連続のマイナスだった。免税売上げは、前年高伸した反動とさらなる円高傾向の影響で先月に引き続き苦戦し、前年比約3割減となった。阪急本店、阪神梅田本店、川西阪急の大型改装による売場面積の減少も重なり、全店計は前年を下回った。一方で、国内客の売上げは前年並みと健闘した。中旬までは不安定な気温だったが、ようやく春物に動きがみられた。化粧品、食料品も、各店で堅調に推移した。
阪急本店は7.7%減だった。免税売上げの苦戦や改装に伴う売場面積縮小が重なり、婦人ファッション全般は先月に続き前年を下回った。アイテム別では、ニットなどの羽織りやパンツ、雑貨では帽子が動いた。化粧品は、季節の変わり目も後押しし、前年を上回った。アクセサリーや宝飾品は、ブライダルニーズの継続で国内客に好調。100万円以上の高額品が、前年の約1割増と売上げを下支えした。
26日にリモデルオープンした性別やカテゴリーを超えた3階の新ゾーン「ビヨンドワールド」は、ターゲットの高感度次世代顧客からの高い支持を受け、同場所対比で約4割増の高い伸びを示した。免税売上げは約3割減と前年を下回ったが、海外VIP顧客の売上げは約1割増だった。人気催事の「北海道物産大会」を約2週間開したところ、延べ約20種類が楽しめるソフトクリームや関西初上陸商品などスイーツの集積が集客に寄与し、幅広い層が来店した。アイヌをはじめとした工芸品も好評で、春・秋を通じて過去最高の期間売上高を更新した。
近鉄百貨店
あべのハルカス近鉄本店単独 | ▲12.3 |
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) | ▲3.2 |
上本町店 | ▲4.7 |
東大阪店 | 1.5 |
奈良店 | ▲4.8 |
橿原店 | ▲0.1 |
生駒店 | 0.8 |
和歌山店 | 2.1 |
草津店 | 0.8 |
四日市店 | 0.7 |
名古屋店(近鉄パッセ) | ▲10.7 |
合計 | ▲2.5 |
あべのハルカス近鉄本店では、先月に拡大移設した大阪・関西万博オフィシャルストアが目標を超える売上げを記録した。家庭用品売場に導入した新ショップも好調な滑り出しをみせた。
商品別では中旬以降の気温の上昇に伴い、婦人服のTシャツやブラウスなど初夏アイテムが動いたほか、お花見弁当や品揃えを強化した関西銘菓も好調だった。外商部門も引き続き好調に推移したものの、前年のインバウンド活況の反動もあり、全体は12.3%減となった。
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《東京各店(18店)/横浜各店(7店)/名古屋各店(5店)/京都各店(4店)/大阪各店(5店)/神戸各店(2店)/北海道各店(7店)/東北各店(8店)/関東各店(30店)/中部各店(7店)/近畿各店(9店)/中国各店(13店)/四国各店(4店)/九州・沖縄各店(14店)》
③全国百貨店78社・179店舗の現有勢力詳細名簿(オリジナル調査)
収録企業《北海道(5社6店)/東北(6社10店)/関東(16社36店)/東京(14社25店)/中部(17社23店)/近畿(10社40店)/中国・四国(15社21店)/九州・沖縄(14社18店)》
収録項目《企業概要/店舗概要/従業員数/2023年度主要経営指標/役員およびその職掌/2024年度経営重点目標/売上推移/顧客動員状況/立地環境/2023年年間商品別売上動向/外商/友の会/その他》