高島屋、一口馬主や朝採れ野菜の配送など ユニークな体験福袋をお披露目
「朝どれ直送福袋」は1年間、毎月自宅へ旬の朝採れ野菜または果物を届ける(写真は11月上旬に行われたメディア向け発表会)
高島屋は先ごろ、2026年の福袋の主要ラインナップを発表した。最近の世相やトレンドを鑑み、「推し活消費」「開運消費」「コスパ」「ラグジュアリー」の4つのテーマから企画。好きな馬の一口馬主気分を味わえる福袋、人気ショコラブランドの工場見学ができる福袋、朝採れ野菜を毎月届ける福袋などを各店で発売する。
福袋の企画を担当した宣伝部宣伝担当係長の齋坂有希氏は、「コトや体験に価値を感じるお客様が増えており、体験福袋を増やしている」と話す。企画の際は「コアなファンがいるジャンルか」も重視し、高島屋の新客を創出するタッチポイントにもしたい考えだ。
4つのテーマのうち1つ目の「推し活消費」としては、来年が午年となるため、「“一口馬主気分”が味わえる!福袋」(2万260円)を用意。競走馬デビューを控えた2~3歳の育成馬の中から“推し馬”を選び、1年間馬主のような体験ができる。具体的には北海道の牧場見学ツアー、限られた人しか入れない「馬主席」への招待、限定イベントへの参加などがある。

ショコラ専門店「ル・ショコラ・アラン・デュカス」からは、工房見学やショコラづくりができる体験福袋が登場する(写真はパトリック・パイエー氏)
最近はバレンタインシーズンに、好きなショコラティエに会ったりサインを貰ったりなど推し活をするムーブメントもあることから、日本橋店限定でショコラ専門店「ル・ショコラ・アラン・デュカス」の東京工房で特別な体験ができる福袋(1万1000円)を発売する。東京工房のエグゼクティブ・シェフを務めるパトリック・パイエー氏による工房見学ツアー、オリジナルショコラの製造体験、シェフとの歓談や写真撮影などを行う。
2つ目の「開運消費」としては、開運グッズと開運イベントをセットにした「~ファッション&占いエディター 青木良文さん監修~『2026年 開運招福』福袋」(3万9000円)を展開する。内容は、午年にちなんだ馬革製の二つ折り財布とコインケース、東京大神宮の正式参拝とティーイベント、メイクアップアーティストによるメイクのタッチアップイベントの3つとなる。
3つ目の「コスパ」としては、「朝どれ直送福袋」(5000円)を新宿店限定で販売する。新潟県の枝豆、栃木県や香川県のイチゴ、高知県のナス、茨城県のレンコンなど朝採れの野菜または果物を、月に1度自宅まで配送する。実施期間は26年2月~27年1月で、配送対象地域は東京都の12区に限定される。
運搬には、JR東日本の荷物配送サービス「はこビュン」、ANA航空便を利用した「産直空輸便」、陸送トラックなどを活用する。新宿店は地方の行政らと協業し、旬の野菜や果物を店頭で販売する取り組みを定期的に行っている。その認知度拡大の一環として企画した。同店の担当者は「各産地の商品について知っていただき、味わっていただきたい」と話す。

純金製のサッカーボールと漫画「キャプテン翼」のフィギュアの福袋は、限定1点で販売する
4つ目の「ラグジュアリー」としては、「純金サッカーボール×純金のキャプテン翼フィギュア」(1億2000万円、限定1点)を用意した。26年に史上初の3カ国共同でワールドカップが開催されることを記念したコラボ商品だ。サッカーボール(直径約22cm)は約3000g、人気漫画「キャプテン翼」のフィギュアは約80g。キャプテン翼の作者である高橋陽一先生のオフィスを訪問し、直筆の似顔絵を貰う体験もできる。
(都築いづみ)