東武百貨店、2026年福袋は「ウマ」づくし 食品や体験系を充実
11月上旬に開いたメディア向けお披露目会の様子
東武百貨店の2026年福袋は、「家計を応援!美味い・上手い・午い!福がウマれる1年に」をテーマに展開する。物価高が続くことから、家計応援になるお得な食品福袋を用意。近年人気の体験福袋は、昭和のアイドルのような写真撮影、劇場でのパイプオルガン演奏、1日駅長体験など、笑顔が生まれる体験ができる内容を企画した。来年の干支である午にちなみ、乗馬体験ができる福袋も販売する。

「私もアイドル!私推し福袋」は、写真スタジオ「マルベル堂」で昭和アイドルのような写真撮影ができる
百貨店業界では全体的に、初売りや福袋商戦は以前より落ち着きをみせている。労働環境の改善のために年始の休業日を増やす商業施設も増え、東武百貨店も26年は1月2日を休業し、3日を初日とすることを決めた。田嶋潤也取締役常務執行役員本店長は「お休みをいただいた分、3日の初売りでは、これまで以上にお客様の期待に応えられるようなイベントや施策を用意する」と語った。
販売推進部販売促進企画課の青木拓馬主任も「お客様の生活様式の変化は感じている。年内に予約や販売する福袋を充実させたり、インパクトのある内容を企画したりすることで、年末年始を盛り上げたい」と話す。予約福袋は12月26~30日に店頭または配送で受け取る「年内受取り・配送商品」と、1月4~13日に受け取る「年明け受取り・配送商品」の2種類を用意し、販売側の負担を分散するとともに購買意欲が高まる年末の商機を逃さず取り込む。
食品は盛り合わせやサブスクを目玉に

約4.5kgの和牛を詰め合わせた「ウマい和牛三昧福袋」(5万円)
カテゴリー別では、食品やリビング、体験の福袋を充実させた。毎年人気の高い食の福袋は、「家計を応援!お得でウマい食福袋」として、お値打ちな内容を多数用意した。魚の北辰の「新春 舟盛福袋」は、国産生本マグロや真鯛など、約5万円相当する5~6人前の海鮮を、2万260円で販売。ニュー・クイックの「ウマい和牛三昧福袋」は、約9万円相当の約4.5kg(12~15人前)の和牛を、5万円で提供する。
21年にスタートし、毎年好評のサブスク福袋シリーズも登場する。魚の北辰の「毎日!お寿司生活 サブスク福袋」(2026円)とグッドモーニングバンコクの「惣菜サブスク福袋」(同)は池袋本店の店頭で、特定の商品群の中から毎日好きなものを1点選んで持ち帰ることができる。期間は26年2月1~28日。「売場に来て買い物を楽しみ、東武の魅力を知っていただく」(青木氏)ことを目的に用意した。
午年ならではの乗馬触れ合い体験も用意

お披露目会には、乗馬クラブの本物のポニーも登場した
体験福袋は「ウマくいく!夢を叶える体験福袋」をテーマに、特別な思い出になる福袋を揃えた。午年ならではの企画である「乗馬体験&記念撮影福袋」(5000円)は、「東武乗馬クラブ&トレイン」で乗用馬との触れ合いや乗馬体験、記念撮影ができ、その写真を使用したオリジナルカレンダーもプレゼントされる。東武鉄道のコラボ企画としては、1日駅長体験ができる「東武東上線 池袋駅 1日駅長体験福袋」(2026円)がある。
池袋本店の人気催事「昭和レトロな世界展」にも出店している写真スタジオ「マルベル堂」からは、「私もアイドル!私推し福袋」(1万7000円)が登場。台東区・浅草にあるスタジオで昭和アイドルのような写真撮影をして、3週間後に自分だけのオリジナルポスター、写真集、缶バッジなどを貰える。缶バッジは18個貰えるため、缶バッジを大量にカバンに付ける、通称「痛バ」を自分でつくることも可能だ。
池袋本店、船橋店それぞれの地域と連携した企画もある。「リオープン記念 パイプオルガン演奏体験&劇場ツアー福袋」(2万260円)は、池袋駅西口の同店近くに構える東京芸術劇場で、世界で唯一となる回転式パイプオルガンの演奏ができる。船橋店は、バスケットボールのBリーグ「千葉ジェッツ」の試合観戦やバックヤード見学、選手との記念撮影ができる福袋(8万円)や、千葉県匝瑳市の田んぼで田植え・稲刈り体験ができ、5kgのコメが年に4回届く福袋(2万260円)を販売する。
(都築いづみ)