名古屋鉄道、名駅再開発がスケジュール未定に 百貨店は予定通り営業終了
バスセンターなどの施設の終了時期は、現在未定となっている
名古屋鉄道は12日、名鉄名古屋駅周辺の再開発計画のスケジュールを「未定」にすると発表した。解体・新築工事の施工業者の選定を進めていたが、人材確保の難しさから、現在の計画では難しいと業者から入札辞退届が出された。名鉄百貨店本店は予定通り、2026年2月末で営業を終了する。
同社が推進する「名古屋駅地区再開発計画」や関連する諸計画では、解体の着工が26年度、新築着工が27年度、1期本工事竣工が33年度、2期本工事竣工が40年代前半の予定だったが、全て未定となる。工事費や工事期間が当初の想定を大幅に上回る見込みとなり、計画の内容についても見直す考え。
来年2~3月に終了予定だった名鉄バスセンター、名鉄グランドホテル、スカイパーキングなども、終了時期は「未定」となった。名鉄百貨店本店は予定通り2月28日で閉店し、外商事業は名鉄グループの名鉄生活創研へ、建装事業は名鉄協商へ3月1日に譲渡され、事業を継続する。
地元住民からは、「いつ完成するのか」と計画を不安視する声も上がっている。