関東百貨店、2027年のおせちを相次ぎ発表 物価高騰や志向の多様化に対応(下)
松屋の発表会。左から「ビストロ ヌガ」の梅津亮平シェフ、松屋の山下寿徳バイヤー、浅草今半の深見悠介氏
※関東百貨店、2027年のおせちを相次ぎ発表 物価高騰や志向の多様化に対応(上)の続きです
関東の百貨店各社が24日、2027年のおせちを発表した。物価の高騰、志向やシーンの多様化などを踏まえ、コストパフォーマンスやカスタマイズ性に長けたおせち、一人用、スイーツや肉などの“特化型”、人気のキャラクターらとコラボレーションした“推し活”仕様などを拡充。若年層に人気のインフルエンサーと組んだり、人気のテレビ番組とタイアップしたりして、新客の獲得にも余念がない。百貨店各社は新型コロナウイルス禍の「巣ごもり需要」で売上げを伸ばしたが、一段落して以降は勢いが鈍ってきた。百貨店に求められる上質、高級なおせちを引き続き揃えつつ、新たな仕掛けを用意して、拡販と客層の拡大につなげる。
そごう・西武、「コスパ」と「特別感・話題性」を強化
そごう・西武は、おせちのニーズが「コスパ」と「特別感・話題性」に二極化していると分析し、それに応えられる商品を強化した。
コスパでは「BENTOおせち」(5980円)を、駅弁で知られる吉田屋と初めて企画。少人数世帯や単身者の需要を引き出す。西澤氏は「1つで正月の食事として完結している」と力を込めた。一人用では、メログラーノの「洋風個食」(9720円)も販売する。

コスパに優れた「BENTOおせち」を、駅弁で知られる吉田屋と初めて企画
コスパに優れたおせちとしては、64品を2万3220円で味わえる「美味づくし 和洋中四段重『宴』」(2万3220円)も展開。昨年初めて販売し、売上げは計画比240%と好調だった。
特別感・話題性では、推し活ブームを捉えて「スーパー戦隊シリーズ おせち二段重」(2万6460円)を販売。昭和、平成、令和のスーパー戦隊シリーズのレッドをモチーフにしており、親子三世代の推し活消費を取り込む。昨年は仮面ライダーシリーズのおせちが完売しており、注目を集めるのは間違いない。