大阪百貨店の食品売場リニューアルが活発化 激しく火花散らす
阪神梅田本店
大阪に構える百貨店の食品売場のリニューアルが活発化している。食品売場は幅広い客層と接点が持てる売場だ。新たな顧客を掴むためにも、食のニーズを満たすことも急務だろう。それが「デパ地下」の進化に拍車をかけている要因と言えそうだ。
また、背景には、百貨店の周期的な改装もある。各社とも、コロナ禍で改装が遅れ、まずはラグジュアリーフロアの改装に着手し、食品フロアの改装を終えたところだ。この数年、ラグジュアリーブランドのショップを増床するなど、百貨店は高級路線を強化し、次世代富裕層や20~30代の若年層、インバウンド客を取り込んできた。その勢いを保ったまま、進化した「デパ地下」の登場で更なる攻勢を仕掛けられるのか。サイト上で紹介してきた各社の食品売場のリニューアル情報を振り返る。
高島屋大阪店
「大阪・関西万博」開催の勢いに乗り、昨年4月に地下1階の食品売場のリニューアルを順次実施した。全国初ブランドの導入や、人気ブランドとの共同企画、焼き立てのスイーツの提供、どぶろくの館内醸造など、新たな試みが注目を集めている。万博閉幕後もなんばエリアの活性化に一役買っている。

和歌山県の酒蔵「平和酒造」のブルワリーパブ「平和どぶろく難波醸造所」で楽しめるどぶろく
高島屋大阪店の食品売場、出来たて・つくりたてを提供する体験型へ改装
阪神梅田本店
昨年段階的にリニューアルを完成させた。テーマは「JAPAN LOCAL(全国の食)」で、1階を「ローカルフードの聖地」、地下1階を「王道デパ地下の進化版」とテーマを定めた。全国初となる9店舗を含む、20以上の新店舗を導入。同店は2022年に全館規模の改装を行っており、そこからさらにアップデートさせたかたちだ。

全国初、塩をテーマにした新洋菓子ブランド「ソルトラ」。ローカル食材を生かした新しいブランドだ
1階には全国のローカルフードが揃い、ライブ配信などSNSを活用したエンターテインメント型の食体験を提供する。全国各地の約700種類の菓子が集まる「おやつのひきだし」もある。地下1階は「どんなものでも揃う」フロア構成とし、和洋酒から生鮮、惣菜、洋菓子、和菓子までを集積。「食の阪神」としての魅力を高めている。
大丸梅田店
3月1日、入居する大阪駅南口の複合ビル「サウスゲートビルディング」の大規模改装の一環で、地下1階西の和洋菓子売場に、できたて、焼きたて、つくりたての和洋スイーツが楽しめる4店からなる新ゾーンを開いた。「小さな一口でその日が少し明るくなるような、日常に寄り添った新しい食体験」の提案を目指す。

「チヒロ ザ フィナンシェ」は、地元で愛される名店「ちひろ菓子店」の新業態。毎日焼きたてのフィナンシェを販売
アールグレイ専門店の「&アールグレイ」、高級フルーツ専門店の「THE KAEN(ザ カエン)」、フィナンシェ専門店の「CHIHIRO the FINANCIER(チヒロ ザ フィナンシェ)」、みたらし団子が人気の「喜八洲総本舗」からなるライブ感あふれる売場だ。4月20日には同階にカフェ&ベーカリーゾーンのオープンも控える。
大丸梅田店、リニューアル第1弾で地下1階菓子売場に新ゾーン誕生 ”できたて”を提供
JR西日本SC開発、3館目の「ルクア」を大阪駅南口の複合ビルに
あべのハルカス近鉄本店
2月から4月末にかけて、ウイング館地下2階の惣菜売場を改装した。2014年に全面開業して以来、同フロアでは最大規模となる面積の6割の刷新となった。

京都の老舗洋食店「キャピタル東洋亭」の味がデリスタイルで楽しめる「グリルキャピタル東洋亭デリ」
全国初登場店や既存店の新業態など16店が新たに開いた。第1弾として2月28日に「グリルキャピタル東洋亭デリ」、京都府唯一の村のお茶や地元食材を扱う「みなみやましろ村」が先行オープン。近鉄沿線の産直野菜を販売する「ハルチカマルシェも移設した。
あべのハルカス本店、4月末までに惣菜売場を改装 全面開業以来の最大規模