大丸芦屋店、全館規模の改装が完了へ
全館規模の改装は約5年ぶりで、8月28日にグランドオープンする
大丸芦屋店は28日、約5年ぶりとなる全館規模の改装を完了してグランドオープンする。昨年12月から今年の2月にかけて地下1階と地上2階を新装。今年6月からは1階のリニューアルを手掛けてきた。富裕層が多く住む地域に構える店舗として、そのデイリーニーズへの対応を強化する。28日にオープンするキャビアの専門店「プルニエ」(関西初)が象徴的だ。従来は化粧品の選択肢が少なかったため、大丸松坂屋百貨店が運営するコスメのオウンドメディア兼インターネット通販サイト「デパコ」の初のリアル店舗も誘致する。同店の売上げは堅調で、2025年度(25年3月~26年2月)も前年比3.1%増の43億7600万円だったが、26年度は改装効果を見込み同12.9%増の49億4000万円を狙う。
リニューアルは、売場面積の約4割が対象。キャッチコピーは「あしやと、あなたと、あしたへ。」で、①出会い②暮らし③サービス――の3点を強化した。出会いでは、化粧品の売場を拡大してデパコを導入。セミセルフ型のショップで、29のブランドを揃えて8月28日に開く。「オリビアフレグランス」「ドクターサンロクゴ」「ヘアセオリーラボ」「ロア」は芦屋・神戸地区初登場だ。取り扱いがないブランドも、デパコのネット通販サイトで購入できる。これまで化粧品は7ブランドで、客の選択肢を大幅に増やした。
デパコの導入について、担当者は「オウンドメディアを生かしたコスメのメディアコマースとして成長してきたが、オフラインでも楽しんで活用していただける新たな取り組みを考えていた。一方、芦屋店は化粧品売場にカウンター形式で7ブランドを擁してきたが、より幅広いお客様に楽しんでいただけるよう、カウンター形式ではなく自社で運営するセミセルフの売場を作りたいという考えがあり、双方の思惑が一致した」と語る。

初のリアル店舗となる「デパコ」のイメージ
暮らしでは、ペット用品の「パディ バイ ワフォナ」(1月21日)や特選食器の「リヴェアテーブル」(1月28日)、アートフラワーの「エミリオ・ロバ」(2月27日)などを加え、“イエナカ”需要の受け皿を充実させた。
サービスでは、デパコで48種類のリボンや5色・3サイズの袋から選べるラッピングを提供したり、パディ バイ ワフォナにペットの試着室を用意したりするほか、1階のエスカレーター横にイベントスペース「芦屋便り -ASHIYA TAYORI-」を新設。「人と人、食を結びつける場所」をコンセプトに、芦屋や全国の美味を集める。商品を陳列するだけでなく、つくり手の物語を紹介し、ポストも設置。ポストにはメッセージの投函が可能で、つくり手に想いなどを届けられる。客とつくり手をつなぐ、画期的なイベントスペースだ。
そのほか、1階には紅茶やスイーツを揃える「ダマンリュミエール」(8月28日)、フレーバーチップスやポップコーン、フィナンシェなどを販売する「アロマトリュフ」(同、関西初)、焼菓子専門店の「ちひろ菓子店」、ちひろ菓子店の新業態「チフィロザシュー」(同、全国初)、2階にはブランド品の買い取り専門店の「メグラス」(昨年12月12日)、眼鏡の「オッティカ リッコ」(同)が登場。既存店も地下1階の「おこわ米八」「ルビアン」、地上1階の「クレ・ド・ポー ボーテ」、2階の「フェイラー」「インターモードマルシェ」を昨年12月から今年2月にかけて新装した。
改装に際して、小鷹紗綾香店長は「歳時記を大切に、文化や教育にも深く精通し、暮らしやすい環境を維持している芦屋からは、『古き良き日本の姿』が感じられる。私達に何ができるかを深く考え、芦屋の皆様の豊かな暮らしの質を維持してもらえるブランド、商品を用意した」と説明した。