2024年10月10日

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エース、国内旅行需要に照準

エースは来春夏企画で、国内旅行用のスーツケースを拡充する。新型コロナウイルスの感染が拡大して以降、海外旅行の需要は冷え込み、国内旅行にシフトしているからだ。「新幹線」や「電車」、「近場」、「車」などのシーンを切り口に、主力の「プロテカ」や「ace.(エース)」といったブランドで、コンパクトなサイズの新商品を投入。「抗菌」などコロナ禍で求められる機能も盛り込みながら、購買意欲を喚起する。

【写真】展示会ではコインロッカーを配し、「ロカベル」の利便性をPR

ace.からは来年3月中旬、硬貨式のコインロッカーで最小とされる高さ257ミリメートル、横幅345ミリメートル、奥行き575ミリメートルに入るサイズのスーツケース「ロカベル」が登場。旅行者が多い駅では大きいサイズのコインロッカーから埋まりやすく、最も小さいサイズに入れられるのは便利だ。嵩張る荷物を入れやすい「フロントオープン」構造、指をかけやすく邪魔になりにくい「テープ式ハンドル」、方向転換が容易な「双輪キャスター」などを採用し、機能性にも優れる。システムハンドルやハンドルテープ、キャスター、内装生地には抗菌加工を施し、安全・安心も追求した。

カラーは「ガンメタル」、「ネイビー」、「ミントグリーン」、「オレンジ」の4種類、価格は26リットルが1万9000円、33リットルが2万1000円。

同じく来年3月中旬には、スーツケースを玄関に置いたまま、荷物が入った「インナーバッグ」だけを部屋に持ち運べる「クリーディエ」も発売する。日本の「靴を脱ぐ文化」に着想を得た。エースは「新型コロナウイルスの影響で、今後はますます汚れやウイルスに敏感になると想定し、外で引いたスーツケースを室内に持ち込まない工夫として、インナーバッグを採用した」と狙いを明かす。本体の開閉が「トップオープン式」で、一般的なスーツケースと異なり、床に倒さずに荷物を出し入れできるため、清潔だ。内装にも抗菌の効果を発揮する生地を用いる。「キャスターストッパー」や双輪キャスターを搭載するなど、機能性にも配慮した。

カラーは「ネイビー」、「コーラルレッド」、「スモーキーブルー」の3種類で、価格は26リットルが2万3000円、36リットルが2万5000円。ともにコインロッカーに収まるサイズだ。

ロカベルとクリーディエは、電車での国内旅行の需要に照準を合わせる。

スーツケースを玄関に置いたまま、荷物だけを運べる「クリーディエ」

プロテカには来年3月下旬、縦にも横にも開閉できる「360T」シリーズで、車のトランクに積みやすいサイズの新型を投入する。

「プロテカ」では、車のトランクに入れやすいサイズの新型を出す

「3密」を避けられる車での旅を好む人が増えており、その利便性を追求。セダンタイプ、SUVタイプの5人乗りや7人乗りなど様々な車に対応する、97リットルの大容量だ。前面の中央にもハンドルが付けられており、トランクに寝かせた状態から出し入れしやすい。カラーは「ブラック」、「コズミックネイビー」、「ウォームグレー」、「マーメイドピンク」、「ピーコックブルー」の5種類で、価格は8万円。