2024年10月10日

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一般社団法人星つむぎの村による、直径7mのドーム型プラネタリウムで星空が見られる

エイチ・ツー・オー リテイリンググループ(以下、H2Oグループ)は、子供達が夏休みの期間中、関西ドミナントエリアを中心に約700の体験プログラムを実施する。百貨店や食品スーパー、千里中央公園内の施設「1OOORE SCENES(センリシーンズ)」など、グループ傘下の6社、20以上の店舗や施設で開催。内容は、プラネタリウムでの星空観察や宇宙飛行士の訓練体験、リサイクルや食育について学ぶワークショップなど、多彩なコンテンツを揃える。次世代を担う子供達の感性を育み、健やかな成長を応援する取り組みを推進し、地域社会への貢献を深める。

H2Oグループは、サステナビリティ経営方針の中の重点テーマの1つである「地域の『子どもたち』を育む」ことに注力している。取り組みの一環として阪急本店では、2019年に「楽しく遊んで、学んで、体験する」をコンセプトに様々な講座を提供する「HANKYU こどもカレッジ」をスタートさせた。日本の伝統文化や自然の豊かさが学べたり、百貨店で店員の仕事を体験できたりと、バラエティに富んだコンテンツを用意し、子供達への機会創出に努めてきた。この取り組みが評価され、21年、22年と連続で「青少年の体験活動推進企業表彰」(文部科学省主催)で「審査委員会優秀賞」を百貨店として初めて受賞した。

HANKYU こどもカレッジは今夏、阪急うめだ本店(阪急メンズ大阪含む)に加え、阪神梅田本店、千里阪急、高槻阪急スクエア、川西阪急、西宮阪急、神戸阪急、博多阪急でも開催する。阪急うめだ本店は約260のプログラムを企画する。9階の「祝祭広場」では、星空を見て観察し、星座や惑星について学べるプラネタリウムを開く。参加費は闘病などで自由に星空を見られない子供達への支援に役立てられる。「めざせ!防災マスター 阪急deあそぼうさい!」は、クイズ形式で防災が学べるイベント。大阪市消防局の協力も得て、消火や心肺蘇生などの貴重な指導が受けられる。

阪神梅田本店は、「家族のつながり」「食文化の学び」などをテーマに「食」を中心とした約80のプログラムを実施する。「『VANI(バニ)』1日こども店長体験」では、同店にしかない人気のバニラスイーツ専門店で店長として売場に立ち接客をする。

「月生存ゲーム」に真剣に取り組む子供達

川西阪急は、隣接する複合商業施設「アステ川西」の1階で「宇宙飛行士訓練体験」を開催。宇宙や月面探査プログラム「アルテミス」について学び、宇宙飛行士が実際に行った内容をアレンジした「月生存ゲーム」に挑戦する内容だ。神戸阪急では不要になった服を使用し、野菜を育てる肥料づくりの過程を体験する「『アットトランク サポーテッド バイ クルーザキャンプ×サーキュラーファーム』服で野菜を育てよう!~肥料作り体験~」を企画する。

百貨店以外の各店舗でも、SDGsを学ぶ企画や、夏の季節を楽しむ創作体験を提供する。阪急オアシス吹田 SST店が行う、ペットボトルのリサイクルの仕組みを知る「ペットボトルのリサイクルを知ろう!」では、ラベルに塗り絵をして貼ったペットボトルを持ち帰れる。関西スーパーの高槻店とセルバ店では、栄養バランスについての学習や「お買い物ゲーム」、ドレッシングの「ピエトロ」のオリジナルパッケージづくりが体験できる。イズミヤショッピングセンター小林は、「ちびっこ縁日」を開催。射的やくじ、菓子を釣ったりメダルを落としたりするゲームなど、夏の縁日を家族で楽しめる内容を用意する。洛北阪急スクエアは「ガラスの彩りスプーンづくり」を開く。色の付いたガラスのパーツを並べてデザインし、長さ約13cmのスプーンがつくれる。ガラスカットも体験でき、夏らしい涼を感じるガラス細工が楽しめる。

淀川に自生する葦を使ってつくる、オリジナルの書道筆

23年3月に、H2Oグループが千里中央公園内にオープンした地域交流施設、センリシーンズでもワークショップを実施する。「葦筆(よしふで)作りワークショップ」は、大阪府豊中市の水道水の水源でもある淀川に自生する「葦(よし)」について学び、葦を材料に自分だけのオリジナルの書道筆を制作する。