2024年12月10日

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松屋、中国人観光客向けデジタルサービス導入

「QRMALL」利用イメージ図

松屋銀座店は1日、中国人観光客向けデジタルコンシェルジュサービス「QRMALL(キューアールモール)」を導入した。中国の対話アプリ「WeChat(ウィーチャット)」内のミニアプリに当たり、フロアマップや中国語のAIチャットボット、クリック&トライなどの機能を持つ。同店の10月の訪日外国人客数は19年同月を超えるなど、インバウンド客の増加が続く。その多くを占める中国人観光客へのサービスを充実させることで、利便性と満足度向上を図る。

QRMALLは株式会社キュリネスが運営する、商業施設での接客業務を総合的にサポートするサービス。機能は①フロアマップやイベント情報を知る②中国語によるブランド検索、日本語から中国語の画像翻訳など欲しいものを探す③中国語のAIチャットボットや、日本語と中国語の音声翻訳といったコミュニケーション④クリック&コレクト——など。④は一部の化粧品ブランドで、商品の事前取り置きと当日のピックアップができる。

同店ではインバウンドが急速に回復する中で、百貨店ならではの接客サービスの維持が懸念事項となっていた。QRMALLの導入で、従業員の効率的な働き方の実現や、既存顧客を待たせる時間の削減も狙う。