2024年05月03日

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立川髙島屋S.C. 全館専門店化し11月に改装オープン

立川髙島屋S.C.外観〈西側〉(イメージ)

東神開発は「立川髙島屋S.C.」の百貨店区画をテナント化し、11月にリニューアルオープンする。立川髙島屋S.C.は1970年6月に「立川髙島屋」として開業。移転・増床を経て現在の立地で営業を続けてきたが、その後一部フロアを段階的に専門店化し、2018年10月の改装でもSC化を進め、店舗名称も立川髙島屋S.C.となった。そして今回、今年1月末で営業を終了していた地下1階、1階、3階の百貨店区画をテナントフロアに転換して全館専門店とし、新生・立川髙島屋S.C.を始動させる。

リニューアル後の全館フロアのイメージ

「“立川暮らし”の場」をリニューアルコンセプトに、デイリー性の強い専門店を誘致することで地域の生活必需品ニーズに応える。一方で、体験型施設やイベント、趣味嗜好の集いの場など、様々な新コンテンツを導入して地域の人々にとって暮らしの場となるSCを目指す。同時にモノレール下の「サンサンロード」に面する西側の入り口を改装し、誰でも利用可能な滞在空間をつくることでサンサンロードの賑わいと回遊を高める空間づくりを行う。合わせて「たちきたエリアマネジメント」をはじめ、周辺施設・企業・行政とも連携を強める。

地階食品スーパーの売場(イメージ)

百貨店区画からテナントフロアに一新される地下1階は、毎日の生活に欠かせない生活必需品フロアとして大型スーパーマーケット+食物販の構成となる。大型スーパーは「高品質・Everyday Low Price」を掲げるディスカウント・スーパーマーケット「オーケー立川髙島屋S.C.店」が、立川駅前で最大級となる約507坪の売場面積で出店する。1階の暮らしに役立つ生活サポートフロアには、生活雑貨・飲食・食物販が入る。3階は体験型エンターテインメントフロア、レストランフロアになっている9階にはサービス店舗が加わる。

10階屋上には、屋外コミュニティゾーンと屋内にサービス店舗が配置される。屋外コミュニティゾーンは貸し農園「シェア畑garden」(アグリメディアが運営)とイベント広場でなり、シェア畑gardenは利用者専用の区画で、特製大型プランターを利用して野菜づくりができる貸農園サービス。栽培に必要なものを完備しているため手ぶらで来園可能。さらに菜園アドバイザーの指導により、初心者でも年間を通して10~15種類の野菜づくりを楽しむことができる。

西側入口にシーティングスペースを新設

サンサンロードに面する西側入口のリニューアルは、子供連れや年配者も快適に買物ができるよう新たに地下1階に向かうエスカレーターを設置。1階入口付近には、誰でも利用可能なシーティングスペースやイベントスペースが新設される。

(塚井明彦)