2024年10月12日

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伊勢丹新宿本店、紳士のドレススタイルで新企画を連打

「メンズテーラードクロージング」は、品のあるドレススタイルを発信する(写真は12月に行われたプレスレビュー)

伊勢丹新宿本店の紳士服売場「メンズテーラードクロージング」は今春、独自性の高い企画を連打する。日本の職人とコラボレーションした「オーダーシャツ アルチザンモデル」、紺色のネクタイだけを集めた「究極のネイビータイ」、アーカイブの柄をオーダーできる「マリネッラ Birth year fabric order」などを展開。今季のテーマ「Advance to CLASSIC」にちなみ、新たなクラシックスタイルを提案する。

同売場はメンズ館5階に構え、品のあるドレススタイルを得意とする。既製服、メイド トゥ メジャー(パターンオーダー)、オーダーメイド、フォーマルウエアなどのカテゴリーで構成される。

右が南祐太氏、左が山神正則氏監修のモデル

同売場ではシャツのパターンオーダーサービス「イセタンメンズ カスタムオーダーシャツ」を行っており、3月に日本のシャツ職人が監修した新モデル「アルチザンモデル」を始める。職人ならではのディティールが盛り込まれ、通常よりも一段グレードが高い。通常のオーダーシャツ(1万5000円~)に5500円プラスでできる。

メンズテーラードクロージングバイヤーの和泉圭氏は、「最近はこだわりを持ったお客様が増えている。しかし、ビスポーク(フルオーダー)は時間も金額も掛かる。簡単に手に入る手段としてご提案する」と説明する。

「MINAMI SHIRTS」の南祐太氏、「YAMAGAMI MASANORI」の山神正則氏が監修した2モデルを用意する。南氏のモデルは袖のギャザーの入れ方など、ファッションやデコラディブな部分にこだわった。ボタンは留め外しがしやすい、すり鉢状のフォルムの特注品を使用する。山神氏のモデルは、機能美や端正な見せ方を重視。袖付けの縫い代を、肩の部分は太く、脇下は細くすることで強度と着心地の良さを両立した。「袖付けの縫い代の幅を変えるのは難しい工程で、等間隔になっているシャツが多い。このモデルならではの魅力」(和泉氏)。

様々なネイビーネクタイが揃う

ネクタイでは、16種類のネイビータイを揃える「究極のネイビータイ」を3月に始める。紺色のネクタイは様々なオケージョンに使えるため同売場でも需要が高く、他のブランドとは一線を画す品質でそれに応える。高密度で織れる稀少な織機を使用し、通常のネクタイの1.5倍の重さとなるほどの高密度を実現した。価格は全て1万4300円。

アーカイブから選べるためオリジナリティが高く、ギフトにも向いている

期間限定の企画として、イタリアのネクタイブランド「マリネッラ」のアーカイブオーダーも行う。1930~1982年の間のデザインから選べ、デザインの生まれ年も生地の端に施される。価格は3万3000円~で、完成まで約4カ月掛かる。「少し特別感があるので、大事に使って頂けると思う。ヴィンテージワインのように、誕生年のデザインのものをプレゼントにするのもお勧め」(和泉氏)。まずは2月に開催し、その後も定期的に実施していく考えだ。

(都築いづみ)