2022年05月19日

パスワード

購読会員記事

津松菱、首都圏での「三重の食フェア」主催に手応え

西武池袋本店の「三重の食フェア」では米飯が好評を博した

津松菱が主催する「三重の食フェア」が、首都圏の百貨店で活況だ。新型コロナウイルスの感染が拡大する中でスタートし、3月のさいか屋横須賀店と西武池袋本店で“第1ステージ”が完了。当初はコロナ禍で客足が鈍かったものの、昨年の後半からは尻上がりで、さいか屋横須賀店と西武池袋本店は予算の目標を達成した模様だ。

第6弾にあたる、さいか屋横須賀店の三重の食フェア(会場は1階のシーズンスペース、会期は3月9~14日)は、さいか屋創業150年特別企画として開催。三重県の協賛によってフェア自体もバージョンアップされ、人気の赤福や伊勢志摩のパールなど出店者数は22社に上り、豊富な三重産品が集まった。中高年層を顧客に持つさいか屋横須賀店には物産展好きが多く、同フェアをさいか屋創業150年事業として取り上げチラシで告知したことなどで、盛り上がりに拍車がかかった。

三重の食フェアには、恒例で出店している松阪牛赤身ステーキ&カルビ弁当などが売りの「やき肉千力」、手こね寿司の「魚健」、うなぎまぶしや鯛めし膳の「三重おわせ久㐂」、尾鷲産ガス海老天むす弁当の「日本料理 蔵楽」などの米飯業者から、レトルトブラックカレーやブラックカレーパンを販売する「東洋軒」、首都圏で人気度を高めた「デ カルネロ カステ」とイセカルダモンコーラの「フローナル」、「かきうち農園」、そして伊勢うどんの「かいだ製麺所」までが集結した。

会場がグランドフロアとあって、来店客の立ち寄りが多くみられ、特に米飯関連の動きが良かった。「うなぎおこわ、ガス海老天むす弁当、松阪牛弁当などの弁当関連は押しなべてよく売れた。特にうなぎおこわは弁当を作るのが間に合わず、予約しておいて帰りがけに持ち帰る人が多くみられた。ぎょうざ衛門の満月餃子はチラシ効果もあり売れ行きが良すぎて二日間欠品に。よろこば食堂の冷凍ホエイピザ、伊勢うどん、かきうち農園の文旦なども当たりが良かった」(川合正常務取締役営業本部長)。

ダブルで行列ができたのが、横須賀ショッピングプラザの開店1周年を記念してさいか屋横須賀店が期間限定で販売した「さいか屋まんじゅう」と赤福の「赤福餅」。両方ともよく売れ、赤福餅は毎日昼頃に完売となった。

2週間のロングランで展開された西武池袋本店での「三重の食フェア」

第7弾と位置付けた西武池袋本店の「三重の食品フェア」は3カ所(西武食品館地下1階おかず市場特設会場〈南B11〉、イケセイマルシェ・光の時計口特設会場〈中央B8〉、お食事ちゅうぼう)を会場に、2週間のロングラン(会期は3月16~29日、前半が16~22日、後半が23~29日)となった。2週間の会期が多くなった北海道物産展などでは、前半と後半で出店業者を替えるなどして新味を出し、中弛みを解消させているが、三重の食品フェアでも前半と後半で業者の入れ替えを行った。

その結果、おかず市場特設会場は前半に伊勢うどんのかいだ食品、やみつき揚げのミナミ産業、伊勢市の畑中製茶、後半にはホエイピザ・ホエイパスタのよろこば食堂、伊勢ひりょうずの若松屋、レトルトブラックカレーの東洋軒、サンマの丸干しの畑辰商店が出店。通期の出店は、手こね寿司・さば寿司の魚健、松阪牛赤身ステーキ&カルビ弁当のやき肉千力、尾鷲産ガス海老天むす弁当の日本料理 蔵楽が名を連ねた。池西マルシェ・光の時計口特設会場では、カスティーリャのデ カルネロ カステ、九華ショコラ・自家焙煎珈琲豆の Café de UN Daniel’s、イセカルダモンコーラのフローナル、しらぬい・文旦のかきうち農園が前半から後半まで継続。お食事ちゅうぼうは、前半に三重おわせ久㐂が鯛めし膳、うなぎまぶし、うなぎ丼を、後半にはかいだ食品が熟撰伊勢うどんを提供した。

西武池袋本店の三重の食フェアでも米飯が人気で、おかず市場特設会場には食品館だけでなく別館や書籍館の連絡通路を往来する人も加わり、賑わった。ここでは千力が松阪牛焼肉弁当、松阪牛ロース弁当、松阪牛カルビ弁当、松阪牛赤身ステーキ&カルビ弁当のほか松阪牛のコロッケ・ミルフィーユカツ・メンチカツを販売。魚健もてこね寿司、さば寿司、とろづくし、穴子一本握り、焼きさば寿司などを展開した。同じおかず市場特設会場の伊勢うどんもコンスタントに売れたほか、光の時計口特設会場に出店したかきうち農園の樹上完熟による採れ立てのしらぬい(熊野デコ)や文旦が女性客から人気を集めた。

人気となった、かきうち農園のもぎたて文旦

松屋銀座店から始まった三重の食フェアは、東武百貨店池袋本店、京急百貨店、八木橋、京王百貨店新宿店、さいか屋横須賀店、西武池袋本店で第1ステージが完了。同フェアを主催した津松菱の川合常務は「三重県で生産される商材の中には広く知られているものもあれば、知られていないものもある。今回三重の食フェアを開催してみて、県外で知名度がなかった商材が首都圏で認知度を高めた例が少なくなかった。昨年11月の東武池袋本店のフェアで購入された方が、今年3月に西武池袋本店で開いたフェアにも足を運ばれ、『美味しかったから』と再び購入されたように、1回で終了しては三重の特産品の良さを分かって頂けない。繰り返し実施していきたい」と語る。

(塚井明彦)