2020年06月03日

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大丸松坂屋 、「母の日」牽引役にネット通販が高伸長

2020/05/01 12:00 pm

政府が発令した緊急事態宣言を受け、百貨店業界では店舗の臨時休業や生活必需品を扱う一部の売場での営業が続く。3月や4月の売上げは過去に例を見ないほど落ち込み、経営は厳しさを増しつつある。そうした中でも、地域住民の生活を支えるため、外出を自粛する人々の毎日に〝潤い〟を与えるため、さらには従業員を守るため、各社は食料品売場やインターネット通販などを拠点に奮闘する。「デパートニューズウェブ」では、その現場を追う。第1回は大丸松坂屋百貨店だ。

 

大丸松坂屋百貨店は、4月30日時点で8店舗(大丸心斎橋店、大丸梅田店、大丸神戸店、大丸芦屋店、大丸東京店、松坂屋上野店、博多大丸、高知大丸)が臨時休業。7店舗(大丸京都店、大丸須磨店、大丸札幌店、松坂屋名古屋店、松坂屋静岡店、松坂屋豊田店、松坂屋高槻店)は営業の日数と時間を減らすとともに、清掃や消毒を徹底しながら、食料品売場を開く。ネット通販「大丸松坂屋オンラインショッピング」も、店舗の臨時休業などに伴い、一部の商品は取り扱いを中止しているが、営業を継続してきた。

 

そのネット通販が好調だ。売上げ(3月1日~4月26日、以下も特別な記載がなければ同期間)は前年の1.5倍で、カテゴリーでは「フード&スイーツ」が同1.5倍、「ギフト」が同1.4倍、化粧品をはじめとする「ビューティー」が同1.3倍と牽引する。

 

中でも「母の日ギフト」が盛況。48種類の母の日限定を核に、400種類以上を揃えるが、売上げは前年の1.5倍にのぼる。特に花と洋菓子などを組み合わせた「フラワーセット」が人気で、4月30日時点で37種類中16種類が完売済みだ。母の日ギフトの注文は、5月5日の午前10時まで受け付ける。

 

緊急事態宣言下で店舗の営業が制限され、必然的にネット通販の重要性は増していく。竹下健司本社営業本部事業推進室WEB事業部マネジャーは「店舗の臨時休業に伴い、一時期は化粧品の取り扱いを全て中止したが、出荷体制を見直して可能な範囲で再開した。5月上旬以降は、さらにブランドのラインナップを増やし、外出を自粛する人々のニーズに対応したい」と計画を明かす。

 

大丸松坂屋百貨店はネット通販を接点に、外出を自粛する人々をサポートしていく。