2026年04月10日

パスワード

バレンタイン商戦、春物衣料、外商催事など国内が好調

日本百貨店協会が調査した全国百貨店(69社・174店)の2月売上高は4320億円余、前年比(店舗調整後)は1.6%増で、2カ月連続でプラスとなった。国内客売上げが好調に推移し、時計・宝飾品などの高額品が伸長したほか、中旬以降の気温上昇に伴い、春物商材の動きが活発化した。各社企画の外商顧客向け催事やバレンタイン商戦も好調で、売上増に寄与した。

インバウンドの売上高は、中国の訪日渡航自粛要請の影響から、453億円(15.5%減)、購買客数は41.3万人(20.8%減)で、ともに4カ月連続でマイナスとなった。中国客の売上げは約4割減、購買客数は約5割減と減少傾向が継続するものの、台湾、タイ、マレーシアなど、他の国や地域の訪日客は、売上げ、客数ともに伸長した。韓国は旧正月連休(ソルラル)もあり、売上げ、客数ともに16カ月ぶりにプラスに転換した。

インバウンドを除いた国内市場は、4.0%増(シェア89.5%)と7カ月連続でプラスだった。10都市は、札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、福岡の全地区がプラスとなり、5.6%増だった。10都市以外は0.8%減と2カ月ぶりにマイナスに転じた。

インバウンドと国内を合わせた地区別は、10都市では札幌、大阪を除いた8地区がプラスだった。名古屋は一部店舗の閉店セールが活況で2桁増となり、大阪はインバウンド売上げ減の影響が大きくマイナスとなった。10都市以外は、中部、四国の2地区でプラスだった。中部は昨年2度に亘る寒波などの悪天候の影響による売上減の反動もありプラスとなった。

商品別では、主要5品目のうち、家庭用品を除く4品目がプラスだった。主力の衣料品は、春物衣料に加え、卒入学などのオケージョン需要やビジネス需要の高まりから、紳士・婦人・子供服ともにプラスで推移した。身の回り品はラグジュアリーブランドなどの高付加価値商材が外商催事などで伸長したほか、ブライダル需要でアクセサリーも好調だった。雑貨は時計・宝飾品といった高額品が株高などを背景に引き続き好調を維持した。化粧品は前年の価格改定前需要の反動減のほか、免税売上げの不調で国内外ともに苦戦した。バレンタイン商戦は、限定品やイートインなど、各社趣向を凝らした展開で催事場、食品フロア、ECなどで活況を呈した。