2025年08月07日

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創業140年の明治屋 「果実実感ジャム」を一新 8月5日に発売

明治屋社長磯野太市郎氏、料理研究家長田知恵さん、明治屋商品事業本部営業本部国内商品事業部商品開発部大石由夏さん(左から)

明治屋は8月5日、「マイジャム果実実感」シリーズをリニューアル発売する。1911(明治44)年に発売された「マイイチゴジャム」の流れをくむ自社ブランドのロングセラー商品で、果実感をとことん追求し、果実含有量もアップした。7月24日には新商品発表会が開催され、料理研究家の長田知恵さん考案のジャムを使ったオリジナルレシピも公開された。

オレンジマーマレードチーズケーキ(上)など料理研究家長田知恵さん考案のレシピ

今回の「マイジャム果実実感」一新は、1885年創業の同社が140周年を迎えたことはもちろん、ジャム市場が伸長していることも大きな要因だ。日本では全体的に米食が減少し、パン食へ移行している。特に若い世代に広めていきたい狙いがある。

開発は2022年11月頃から始まった。独自調査の結果、消費者がジャムに1番求めるものが「つぶつぶの果肉の食感」であることが判明し、「果実感」をとことん追求した。イチゴに至っては150回以上も試作を重ね、風味、粒残り、色味がきれいに残る品種を厳選し、さらに品種のバランスを考慮して配合している。

全国の明治屋ストアーでは7月30日より先行販売されている

ラインナップは7種類で150gが基本。イチゴ、ブルーベリー、オレンジマーマレード、リンゴは320gもあり、パインアップル、キウイフルーツ、アンズは150gのみ。いずれも果実のおいしさを引き出す糖酸バランスをもとに、砂糖の甘さより果実の風味、おいしさを引き出す糖度に仕上げている。より持ちやすくキャップが開けやすい瓶に変更した。キャップは上質な印象の紺色に果実の草木のモチーフをあしらったデザインになっている。ラベルは「つぶつぶ」や「しゃきしゃき」など、それぞれの果実の特徴を打ち出し、視認性を高めた。

味わいについて自社従来品と比較する独自調査を行った結果、「おいしさ」「程よい甘さ」「果実の味の濃さ」「粒残り」が高評価を得た。バイヤーからも「明らかに変わった」「パッケージも各果実の特徴がわかりやすい」という声が寄せられている。

明治屋の頭文字を冠した「MYジャム」シリーズは、数あるMYブランド製品の中でも3世代に亘って愛されてきた銘品。長年同社の商品の質の高さとバリエーションの幅広さを訴求してきた大切な一品だけに、重大な節目に改めて主役に躍り出ることになった。