2025年03月20日

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キリンのクラフトビールが刷新、CMに坂東龍汰さん起用

4日の発表会では笑顔で「スプリングバレー ブルワリー」をアピールした

キリンビールのクラフトビールブランド「SPRING VALLEY(スプリングバレー)」は、今春にリブランディングを行う。ブランド名を「SPRING VALLEY BREWERY(スプリングバレー ブルワリー)」に変え、パッケージも刷新して4日に発売。同日から放映している新CMには俳優の坂東龍汰さんを起用した。

キリンビールは量販品のクラフトビールブランドとして「スプリングバレー」を21年にスタートし、拡販に努めてきた。ただ、同社が得意としていたマス向けのマーケティングが合わず、売上げは苦戦。そのため昨年10月に専門のクラフトビール事業部を立ち上げ、クラフトビール大手であるヤッホーブルーイングからの出向者も受け入れた。

リブランディングでは、まだクラフトビールを飲んだことのない「生活充実欲求者」の獲得と、クラフトビール市場の拡大を目指す。生活充実欲求者とは、自分の価値観やこだわりを大切にし、日々の生活をより良くしたいと思っている人を指す。

今後は「シーズナルビアコミュニケーション」と題して、シーズンごとにテーマを設定してクラフトビールの魅力や楽しみ方を発信。期間限定品も発売する。直営の飲食店「スプリングバレーブルワリー東京」を活用したイベントも開催していく。

新しくなったビールを手に乾杯のあいさつを行った

4日に行った新CM発表会には坂東さんが登場し、トークやあいさつなどを行った。まずは新しくなったロゴをお披露目。ロゴは泉(スプリング)と谷(バレー)をイメージしたもので、坂東さんは「下から上に泉が湧き上がるようなシルエット。スプリングバレーをグラスに注いだ時のような感じが素敵です」とコメントした。

続いて、同ブランドのヘッドブリュワーを務める辻峻太郎氏が登場。スプリングバレー ブルワリーは豊潤なのにスッキリとした味わいの「豊潤ラガー 496」、きめ細やかな泡とまろやかな口当たりの「シルクエール 白」、爽やかな和柑橘のような香りがする「JAPAN エール 香」の3種を擁しており、それぞれのおいしさを引き出すグラスや注ぎ方をレクチャーした。

ヘッドブリュワーの辻峻太郎氏においしい注ぎ方を教わった

坂東さんがその通りにビールを注いだところ、きれいに泡を立てることに成功。辻氏に「僕よりうまいですね」と褒められ、笑いが起きる一幕もあった。「日常の中で幸せが沸き上がる至福の時はどんな時か」という質問には、「撮影などで疲れて家に帰ってきた時、キンキンに冷えたビールを出して、とりあえずプシュッと開けて飲みます。その瞬間が至高です」と答えた。

最後に、閉会のあいさつとして「本当に勉強になりましたし、これからこだわりを持って日々のビールライフを楽しみたいと思います。僕の周りの人々にもスプリングバレーブルワリーを広げていけたらと思います」と述べ、その場を締めくくった。

(都築いづみ)