キリンビール、中元ギフトに「晴れ風」登場
「晴れ風」はビール好きだけでなく、これまでビールをあまり飲んだことのなかった客からも好評を博している
キリンビールは、今年の中元ギフトセットとして全17種類の展開を開始した。定番人気の「一番搾り生ビール」や「一番搾り プレミアム」「一番搾り〈黒生〉」に加え、昨年発売した「晴れ風」のセットも登場。「新しいものを贈りたい」ニーズに応える。晴れ風は昨年の歳暮ギフトセットでも発売しており、大きな反響があった。
ラインナップは、「キリン一番搾り生ビールセット」「一番搾り プレミアムセット」に加え、複数の味の飲み比べができる「キリン一番搾り生ビール・一番搾り プレミアム飲みくらべセット」「一番搾り3種飲みくらべセットプレミアム・黒ビール入り」を用意した。
晴れ風が入った商品としては「キリンビール 晴れ風セット」「キリン一番搾り生ビール・キリンビール 晴れ風2種セット」がある。ファミリー世帯向けには、一番搾りと果汁飲料「トロピカーナ 」を詰め合わせた「キリンファミリーセット」を、ラガービール愛好家には「キリンラガービールセット」を展開する。
同社は夏に「一番搾り」や「晴れ風」が飲めるビアガーデンを展開し、顧客接点を増やしている
昨年発売した晴れ風は、同社では17年振りの新ブランドで、飲みやすさと飲みごたえを両立したバランスの良い味わいが特長。原料に麦芽を100%使用し、麦のうまみを丁寧に引き出すことで雑味のない味わいに仕上げる。
ホップは日本産の稀少な「IBUKI」を採用し、添加のタイミングにこだわることでホップの香りが穏やかに香る設計にした。ビールの飲みづらさにつながる過度な酸味を抑える製法で、まろやかな味わいとスムースな口当たりを実現している。
売上げは好調で、初年度は当初の販売目標を約1.3倍に上方修正し、550万ケースを年内に達成した。今年はさらに17%の670万ケースを目指す。4月には中ビン(500mL)、ビールサーバー「タッピー」の3Lペットボトルを発売した。飲食店(業務用)の展開も4月に開始したが、取り扱い店舗は年間目標の約50%にあたる7500店を1カ月で突破し、破竹の勢いが止まらない。
フォーマルギフト市場は縮小傾向にあるが、ビールは中元・歳暮の贈答品で今でも人気上位にある。ヒット商品として注目が集まる晴れ風の投入によって、新たな需要喚起にも期待が出来そうだ。