2026年9月 大手百貨店4社売上高
インバウンドが2桁増で大きく伸長


大手百貨店4社の9月売上高は、阪急阪神百貨店が9.5%増、高島屋が2.4%増で両社とも7カ月連続、三越伊勢丹が2.5%増で9カ月連続で増収だった。大丸松坂屋百貨店は0.8%減で2カ月連続で減収となった。免税売上げは、高島屋が12.8%増、大丸松坂屋百貨店が17.8%増だった。
高島屋(国内百貨店子会社含む)の売上高前年比は2.4%増で、店頭に限っても2.4%増だった。免税売上高は12.8%増、免税を除いた店頭売上高は1.1%増だった。国内客は、気温の低下に伴いジャケットやストールなどの秋物衣料・雑貨が堅調に推移し、前年を上回った。インバウンド客は、高額品に加え、化粧品や子供情報ホビー、スポーツ関連商品などが伸長したことで、店頭売上高全体を押し上げた。
店舗別では、泉北(13.0%増)、日本橋(11.6%増)、岡山(9.6%増)、新宿(6.6%増)、大宮(5.8%増)、柏(3.3%増)、高崎(2.7%増)、大阪(2.3%増)、京都(1.9%増)が増収だった。主要5品目は、家庭用品(9.4%増)、身の回り品(5.8%増)、衣料品(4.2%増)、食品(0.8%増)がプラス、雑貨(4.3%減)がマイナスだった。
三越伊勢丹(国内グループ百貨店含む)の売上高前年比は8.3%増で、9カ月連続で増収となった。新宿や日本橋、銀座は大幅伸長した。三越伊勢丹計が10.8%増と好調を継続した。地域百貨店計も2.5%増だった。
国内客の売上高は、つながりの深い顧客に向けた特別イベントの「丹青会」と「逸品会」が大きく伸長した。海外客の売上高は36%増と大きく伸長。高い客単価を維持しながら、客数も前年を上回った。
店舗別では、銀座(19.9%増)、新宿(10.7%増)、日本橋(10.4%増)、岩田屋(7.0%増)、札幌(5.5%増)、新潟(0.9%増)が前年を上回った。
大丸松坂屋百貨店(関係百貨店を除く)の売上高は、前年比1.9%減(梅田店を除くと同1.5%増)だった。外商売上げと免税売上げが前年を上回ったものの、前年の万博関連売上げの反動減や梅田店の売場縮小が影響した。関係百貨店を含めた百貨店事業合計は0.8%減(梅田店を除くと同2.5%増)だった。免税売上高は大丸松坂屋百貨店計で17.8%増、客数は6.2%減、客単価は25.6%増となった(梅田店を除くと売上高22.7%増、客数2.7%増、客単価19.4%増)。国内売上高は大丸松坂屋百貨店計で4.7%減(梅田店を除くと1.6%減)、店計(法人・本社などは除く)は、1.6%減(梅田店を除くと同2.3%増)だった。
店舗別では、札幌(17.4%増)、博多(16.4%増)、芦屋(11.2%増)、東京(10.1%増)、京都(10.1%増)、心斎橋(9.7%増)、神戸(8.6%増)、須磨(4.9%増)、静岡(3.9%増)、高槻(1.0%増)がプラスだった。
主要5品目は、家庭用品(13.8%増)、雑貨(6.3%増)がプラスとなり、衣料品(1.5%減)、食品(2.2%減)、身の回り品(40.6%減)がマイナスだった。品目別では、婦人服・洋品はラグジュアリーブランドが好調を持続したほか、ニットやジャケットなどの秋物衣料品が動いたものの、梅田店の大型改装に伴う面積縮小のマイナス影響が大きかったことなどから、1.2%減となった。紳士服・洋品は、コートなどが大きく売上げを伸ばしたものの、梅田店の売場面積縮小によるマイナス影響が大きく、3.0%減となった。
身の回り品は、梅田店のほか名古屋店の売場縮小のマイナス影響が大きく、40.6%減となった。雑貨は、化粧品が好調に推移したほか、外商顧客を中心に宝飾品や時計が大きく売上げを伸ばしたことなどから、全体では6.3%増となった。食品は、天候不順による入店客数の減少影響が大きく、2.2%減となった
阪急阪神百貨店の売上高前年比は、15店舗のうち9店舗がプラスで、全店計は9.5%増だった。阪急本店は15.7%増、阪神梅田本店は0.7%増だった。支店は、阪急メンズ東京(19.7%増)、博多阪急(5.7%増)、宝塚阪急(4.0%増)、西宮阪急(3.5%増)、川西阪急(2.7%増)、高槻阪急(1.9%増)、神戸阪急(1.2%増)がプラスだった。
主要5品目は、家庭用品(25.0%増)、身の回り品(16.3%増)、雑貨(11.9%増)、衣料品(9.2%増)がプラスだった。食品(0.1%減)はマイナスだった。