2026年 百貨店首脳 年頭所感目次
60年に1度の特別な年だからこそ、一丸で“百貨店らしさ”の深化と進化を――。2026年の干支は「丙午(ひのえうま)」で、新しい挑戦が結実しやすいとされる。だからこそ、百貨店各社には数年来の自問自答を経た「らしさ」の結晶を示してほしい。とりわけ新型コロナウイルス禍以降、「百貨店らしさ」「リアル店舗ならではの価値」「共創」「地域商社」などを掲げ、インターネット通販、ショッピングセンターをはじめとする大型商業施設とは異なる特長を鮮明化してきた。外商やインバウンドの強化、旺盛な高額消費の受け皿の整備などは奏功し、業績を急浮上させる百貨店も相次いだ。しかし、インバウンドの中核を占める中国人観光客は日中関係に左右されやすく、物価高騰や金利上昇などを背景に日本経済も予断を許さない。富裕層や訪日外国人に依存し過ぎない、確固たる支持基盤が求められる。各社の年頭所感からは強い危機感と変革への意志が伝わってきた。言葉だけでない実行力を期待して止まない。
※年頭所感は2026年1月9日までの無料公開です。
掲載企業:松屋、丸広百貨店、藤崎、水戸京成百貨店、東武宇都宮百貨店、岡島、井上
掲載企業:高島屋、小田急百貨店、京王百貨店、東急百貨店、ながの東急百貨店、東武百貨店、津松菱
掲載企業:大丸松坂屋百貨店、近鉄百貨店、京阪百貨店、天満屋、伊予鉄高島屋、鶴屋百貨店、日本百貨店協会