大丸松坂屋、自社の新人VTuber「花依よるは」の歌唱動画を初公開

大丸松坂屋百貨店は9月25日、VTuberプロジェクト「EchoVerse（エコーバース）」所属の新人VTuber「花依よるは」の歌唱動画「花になって」をYouTubeの公式チャンネルで公開した。27日にはライブ配信を初めて実施し、デビューを果たした。エコーバースは同社の新規事業で、花依よるはは第一号となる。クリエイターの挑戦を支え、コンテンツの発信に取り組み、業界全体の発展に貢献していく。

同店は2021年にTikTokのクリエイティブ・コンサルティングなどを行うインフルエンサー事業に、23年にVRChat向け3Dアバターの制作販売を行うメタバース事業に参入。リアル店舗とは異なる時間や場所に制約がない新たな事業領域に挑戦してきた。同プロジェクトは百貨店ならではの信頼・安心感を強みに、創業時からアートやファッションなど様々な分野でクリエイターと新たな価値を生み出し続けてきた「共創力」を生かす。

エコーバースは24年11月にタレントオーディションを開催。彼女が持つ高い歌唱力、人々を魅了する歌声だけでなく、何事にも一生懸命に取り組むひたむきさや情熱に共感し、300名を超える応募者の中から選ばれた。同社の広報や販促は行わず、YouTubeなどのプラットフォームでのライブ配信や動画投稿を行い、純粋にVTuberとして活動する。エコーバースは「夢に向かって全力で取り組むVTuberの夢を叶え、全力でサポートする」を理念としており、新規事業開発を担うDX推進部が手掛けるクリエイターとの価値を共創していく。

楽曲制作はサウンドクリエイターの白井アキト氏をキーボードに、ギタリスト兼マニピュレーターの石川裕大氏をプログラミングとその他の楽器奏者、ミックス担当に迎えた。イラストは萩森じあ氏、動画企画制作は映像クリエイターの柴崎コータ氏が担当した。

同社は「老舗百貨店が本気で挑戦する新たなプロジェクト『エコーバース』を通じて創り出す、エンターテインメントの世界を楽しんで欲しい」とコメントした。