2025年05月24日

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100周年の松屋銀座店、グレードアップしたビアガーデン開催

平日は17時から22時、土日・祝は15時から(日・連休最終日は21時30分まで)開催している

松屋銀座店は5月21日、屋上で13年から続く恒例の「美しくなるビアガーデン」をオープンした。総席数は256席、2時間制(ラグジュアリープランは3時間制)の飲み放題付きで3コースあり、6600円から。昨年は前年比109%の過去最高の売上げを記録。同店が100周年を迎える今年度はさらにパワーアップし、これまでも好評だった美と健康を意識した料理やドリンクはもちろん、空間演出に至るまで特別感あふれる内容で展開する。期間は9月30日まで。

今年度は「100周年感謝祭」をテーマに、特別な内容が盛り込まれている。メニュー開発を手掛けたソルトグループ エグゼクティブシェフの増谷武士氏は「肉を主体にしたBBQメニューを考案した。一部を除き肉類は同店の地下1・2階で扱っているものを使用し、上質なものばかり」と語る。その言葉どおり「日本橋 日山」の松阪牛(スタンダードプランは除く)や国産豚もも肉、「牛蔵」の国産若鶏もも肉、「ローマイヤ」の粗挽きウィンナーにチョリソーと豪華なラインナップだ。

写真はスタンダードプランの内容。プレミアム和牛プラン、ラグジュアリープランもある。プランや来店月によって価格は変動する

「食物繊維たっぷりなアスパラガスや山芋、ビタミンCやβカロテンなどが豊富なパプリカといった11種類を盛り合わせた」と野菜にもこだわった。ナシゴレンスパイスを使った焼きおにぎりもあり、存在感を放っている。

肉のスパイスには中国紅茶のラプサンスーチョンとカカオニブ、米麹を使った。「日本ではまだあまり知られていない中国紅茶を採用したが、イギリスでは高級茶として人気がある。100周年にふさわしい組み合わせを提案できたと思う。スモーキーな香りを楽しんでほしい」とのことだ。ハモンセラーノやハモンイベリコ、オリーブのマリネといった前菜、ミックスベリーとナッツのサラダとつまみも申し分ない。

左から「パイナップル&トニック」「スカイパローマ」「銀ぱちセイロンティーモスコミュール」。すべて飲み放題だ

100周年を記念した特別なオリジナルドリンクも登場する。銀座はちみつとフォションティーリキュール、ニッカウォッカ、ジンジャーエールをつかった「銀ぱちセイロンティーモスコミュール」は、香り高く上品な甘さで後味がさっぱりとしている。

メニュー考案・監修のバー「TUSK」マネージャーの足立翼氏は「はちみつのおいしさを生かしながらカジュアルに楽しめるような一杯をつくりたかった」という。ほかにもボルスエルダーフラワーとキンモクセイの華やかで優雅な「フローラルモヒート」、清々しい「檜のハイボール」、力強いクエルボに柑橘系の爽やかな酸味が絶妙な「スカイパローマ」がある。

フルーティーな「パッションブリーズ」に爽やかな「パイナップル&トニック」といったオリジナルモクテルも美に磨きをかけてくれる。ラグジュアリープランには含まれるが、別料金で「松屋銀座100周年記念クラフトビール」を味わってもいい。

屋根が開くと開放感が一層増す

空間演出などプロデュースを手掛けたソルトグループ執行役員ブランド部の井上由貴氏は、同店内の地下階から順にフロアを上り、会場づくりのイメージを膨らませたという。「緑や光を取り入れ、昨年より華やかでゴージャスな雰囲気に仕上げた。アフタヌーンティーのような3段スタンドで食材を提供し、フォトジェニックなスタイルにした。今年度用にプレイリストを用意したため、音楽も楽しんでほしい」と会場の魅力を語った。

ラグジュアリープランにはビアガーデン限定の松屋銀座100周年記念トートバッグが付く。紐を長く結ぶとショルダーになる

同店販売促進部の櫛引紗絵子氏は「昨年度は過去一番の売上げを記録した。今年度は100周年ということもあり、対102%を目指したい」と、ビアガーデン限定松屋銀座100周年記念トートバッグを肩から下げて意気込んだ。

(北野智子)