2024年07月18日

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「マッキントッシュ フィロソフィー」、盛夏は高機能商材が続々と

機能性が高く、なおかつビジネスシーンで使えるアイテムを展開する(写真は大丸東京店)

三陽商会の「マッキントッシュ フィロソフィー」は今季、メンズ・ウィメンズともに機能性の高い盛夏向け商材を拡充した。吸水速乾や抗菌防臭、接触冷感、消臭、防シワ、UVカットといった機能を持つ商品を開発。夏でも快適に過ごせるアイテムとして訴求する。ブランド全体の商品生産数も6~8月は大きく増やし、猛暑対策を手厚くする。

百貨店やファッションビルなどのアパレルは一般的に、7月に夏商材のクリアランスセールを行い、8月には秋商材の展開を始めることが多かった。しかし最近はセール期間を短くし、プロパー商品の販売を強化する傾向にある。猛暑や夏の長期化によって、7~9月に盛夏商品を求めるニーズも高まっている。そのため三陽商会では全社的に、夏期の品揃え強化に取り組んでいる。

メンズは高機能素材を打ち出すブランドとコラボレーション

「ムーンテック」を使用したメンズのジャケットとパンツ

マッキントッシュ フィロソフィーのメンズは、盛夏に向けて高機能素材を扱うブランドとコラボした商品を目玉として打ち出す。機能性の高いセットアップを中心に展開する「トロッター」シリーズで、「MOONRAKERS(ムーンレイカーズ)」とコラボした「トロッター ウィズ ムーンレイカーズ」を発売した。ムーンレイカーズが開発した「MOON-TECH(ムーンテック)」という素材を使用し、ジャケット、パンツ、ポロシャツ、Tシャツを揃える。価格は1万1000円~3万5200円。

ムーンテックは吸水速乾や抗菌防臭、消臭、防シワ、UVカットのほか、透け防止、汗ジミ防止機能も持つ。そのため、白いトップスでも透けを気にせず着られるのが特長だ。事業統轄本部事業本部マッキントッシュ フィロソフィービジネス部紳士服企画課長の杉浦立佳氏は「例えばオフィスでジャケットを脱いだ時や、1枚で着る時も、清潔感のあるスマートな着こなしができる」と説明する。

もう1つの目玉は、持続冷感を備えた素材「FREEZE TECH(フリーズテック)」とコラボした「トロッター ウィズ フリーズテック」シリーズだ。フリーズテックは生地の裏側全面に「エリスリトール」「キシリトール」を含有した特殊プリントを施している。

この加工によって、生地が汗を吸った時に吸熱特性によって生地温度が下がり、冷感を付与する。さらに風を受けることでより冷たく感じることができる。スポーツウエアやワーキングウエアの業界でも注目されている技術で、これを用いたポロシャツ(1万7600円)、カットソー(1万3200円)を展開する。

「フリーズテック」のTシャツとポロシャツ

ウィメンズは天然素材調のトップス、ワンピースを強化

ウィメンズでも、ムーンテックを使った商品を販売する。アイテムは通勤にも使いやすいブラウス(1万7600円)と、テーパードパンツ(1万9800円)のセットアップ。同じく吸水速乾、抗菌防臭、消臭、防シワ、UVカットのほか、透け防止、汗ジミ防止機能がある。

事業統轄本部事業本部マッキントッシュ フィロソフィービジネス部婦人服企画課長の田尾治樹氏は「ウィメンズで吸水速乾や接触冷感機能を持つものは多いが、ここまで機能が揃っている商品はなかったのでは」と話す。5月に発売し、今季の主力商品として7~8月まで打ち出していく。

もう1つが「ドライタッチ」シリーズの、ワンピース(3万5200円)とブラウス(1万9800円)を揃える。ナチュラルで麻調の質感だが、トリアセテート混で、ひんやりとした感触とさらりとした肌離れの良さが特長。機能としては接触冷感、防シワ、吸水速乾がある。最近のトレンドであるシアー感も取り入れ、見た目も涼しげな軽やかさを演出する。

こうした多機能商品を企画したのは、新型コロナ禍明けの回復が一段落したことも背景にある。「これまでは買い替え需要で定番のきれいめ商品が売れていたが、直近は少しそれが落ち着いてきた。お客様にとって新鮮さがある商品を用意し、購買意欲を喚起したい」(田尾氏)

高機能素材「ドライオックス」のトップスとパンツ

生産は約3割増、9月以降も中軽衣料を充実

ブランド全体でも夏向け商品を増やし、6~8月の生産上代はメンズの洋品が前年比約128%を見込む。メンズはこれまで7~8月に発売していた長袖のトップスの多くを半袖にシフトした。ウィメンズはトップスとワンピースを中心に拡充し、6~8月の生産上代はトップスが約150%、ワンピースが約130%とした。

MDの大幅な変更は夏だけに限らず、秋以降も続いていく。9月も暑いことが予想されるため、カットソーなどのトップスを拡充。10月~11月を秋、12月~2月を冬と捉えて、重衣料の生産は抑える。年単位で生産計画を調整し、より実需に合わせた体制の構築を急ぐ。

(都築いづみ)