2024年04月30日

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キリンビール、17年ぶりの新ブランド「晴れ風」

新ブランド発表会の様子(中央左が堀口英樹社長、中央右が山形光晴副社長)

キリンビールが新ブランド「晴れ風」を4月2日に発売する。標準的な価格帯のビールでは17年振りの新ブランドとなる。飲みやすさと飲みごたえを両立した、バランスの良い味わいが特長。花見や花火など、ビールと関連が深い日本の風物詩の保全に関わる取り組みも同ブランドで行う。CMには内村光良さん、天海祐希さん、今田美桜さん、目黒蓮さんが出演する。

同社は晴れ風を「一番搾り」に次ぐ第二の柱として育成する意向で、初年度は約430万ケース(大びん633ml×20本換算)を販売目標に設定。中長期的には一番搾り缶の約5割に、将来的にはさらにそれ以上の規模を目指す。

原料には麦芽を100%使用し、麦のうまみを丁寧に引き出すことで雑味のない味わいに仕上げた。ホップは日本産の稀少な「IBUKI」を採用。添加のタイミングも工夫を凝らし、ホップの香りが穏やかに香る設計にした。ビールの飲みづらさにつながる過度な酸味を抑える製法も開発し、まろやかな味わいとスムースな口当たりを実現した。

晴れ風の売上げの一部を花見や花火など、日本の風物詩の保全活動に寄付する「晴れ風 ACTION」も行う。自治体の資金難や少子高齢化、気候変動などによって消失の危機にある風物詩もあることから、実施を決めた。短期的なキャンペーンではなく継続的な活動として取り組む。

4月2日に第1弾として、日本全国の桜をテーマにした活動を開始。1缶買うと350ml缶で0.5円、500ml缶で0.8円が桜の木の保護活動などに自動的に寄付される。さらに缶に印字された二次元コードなどから専用サイトにアクセスすると、1日に1回0.5円分の「晴れ風コイン」が無料で付与され、応援したい自治体へ寄付できる。第2弾は、花火をテーマにした応援活動を予定する。

プロモーションとして、内村光良さん、天海祐希さん、今田美桜さん、目黒蓮さんが出演するCM「晴れ風 名前は晴れ風」を3月26日から全国で放映。また東京、大阪、名古屋で発売前イベントを3月23日~31日に展開した。