2024年05月04日

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ミキハウス、靴大手メーカーの筆頭株主に 生産体制の安定化へ

左からムーンスターの井田祥一社長、三起商行の木村皓一社長

ミキハウスは、靴製造メーカーのムーンスターの株式の23.98%を取得し、筆頭株主になったと発表した。ムーンスターは子供靴、スニーカー、紳士靴、婦人靴の製造・販売を手掛けており、ベビーシューズ、キッズシューズの研究開発で長年協力体制にあった。ミキハウスは「メイド・イン・ジャパン」を強みに海外市場も開拓しており、今回の株式取得によって生産体制の安定につなげる。

国内投資ファンドのアント・キャピタル・パートナーズが所有する全株式を買い取った。アント・キャピタル・パートナーズは「ムーンスターの一層の成⻑にはミキハウスとの関係強化が有効と考え、同社への株式譲渡を決定した」とコメントしている。

ムーンスターは1873年に創業し、150年の歴史を持つ。ミキハウスは靴の約半分を生産委託していた。今後は新たな協業の展開も視野に入れているという。