2024年10月12日

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(名鉄百貨店)世界に3碗しかない「曜変天目茶碗」再現品の初個展を開催

コロナ禍を経て絶好調な美術品の祭典「アートフェスタ」が開幕。

■めいてつは美術の売上げが絶好調
2016年度から比較すると、2021年度の売上げは160伸長。外商のお客様はもちろん、フリーのお客様も多くご来店いただき、売上げ増につながっています。
特に好調なのは「絵画」。めいてつの強みは近代アートですが、近年高い人気を誇る現代アートも品揃えを強化して取り組んでいます。今回のアートフェスタでは、絵画はもちろん、「曜変天目茶碗」再現品の初個展を開催。
普段はまずお目にかかれない茶碗の最高傑作を是非ご覧ください。

<今回出品予定の絵画一例>

SHETA
『LOVEAQUARIUM』
55万円

出口 雄 樹
『傾注』
82万5000円

棟方志功
『金太郎』
660万円

世界に3碗のみ現存する「曜変天目茶碗」とは
中国の南宋時代(1213世紀に福建省建陽県水吉鏡の建窯などで焼かれた鉄質黒釉。「曜変天目」と認められた完品は日本に所蔵される3つしか存在せず、いずれも国宝に指定されています。
特徴としては、漆黒の器で内側には星のように見える斑文が散らばっており、斑文の周りには暈状の青色や青紫色で、角度によって玉虫色に光彩が輝き、「器の中に宇宙が見える」とも評される名品です。どのようにつくられたかは依然謎に包まれています。

■「曜変天目茶碗」の再現
陶芸家大平修氏の陶芸へのアプローチは、釉薬や陶磁原料の分析からというユニークなものでした。長年、土岐市立陶磁器試験場にて世界各国の窯業原料を分析・評価することで、やきものの知識を深め、退職後は陶芸の道に入って研究に没頭します。
長年の研究の結果、ついに「曜変天目茶碗」に極めて近い姿での再現に成功。魅惑的な光を放つ作品は各方面で高い評価を得ています。そんな大平修氏の「曜変天目茶碗」の初個展が、この度名鉄百貨店で開催される運びとなりました。

■「用の美」としての曜変天目茶碗
日本に所蔵される国宝「曜変天目茶碗」は、本来鑑賞するものとして人々の心を惹きつけてきました。しかし、大平氏の再現品は茶碗として実際に使うことができます。物は使ってはじめて美しいもの。民藝の精神性である「用の美」も兼ね備えた逸品です。
また、茶碗に加え「曜変天目盃」も手掛けており、宇宙を思わせる美しい盃で飲む酒は必ず特別な体験となるでしょう。

(参考)曜変天目茶碗・・・税込88万円

大平修 氏 プロフィール
1952年 岐阜県可児市生まれ
1976年 名古屋工業大学無機材料工 学 科卒業 岐阜県土岐市立陶磁器試験場に就職
1994年 薄手の高強度磁 器 製品の 製造 法 紙わざ陶器『セラート』特許取得
2006年 岐阜県土岐市立陶磁器試験場を退職 大平陶磁器研究所 創設 曜変天目の研究に没頭
2009年 曜変加飾陶磁器およびその製造法『曜変天目』の特許取得
2023年 名鉄百貨店で初個展 開催

 

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