2022年01月28日

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西武池袋本店、バレンタイン商戦は「サステナブル」と「高額品」で差異化

西武池袋本店は「みんなで“笑顔”になる」をテーマに、約120ブランドを販売する

西武池袋本店は6日、バレンタインデー商戦「チョコレートパラダイス」で扱うチョコレートを報道陣に公開した。「みんなで“笑顔”になる」をテーマに、ガーナでカカオ農家とチョコレートの製造に取り組む田口愛さんが手掛ける「マーハチョコレート」をはじめ、前年より10多い120のブランドを、20日~2月14日まで販売する。

チョコレートのラインナップを主導した、そごう・西武の西山知里リーシング本部リーシング二部フード担当が推奨するのは、同社で史上最高額となる33万円の「『ピエール・エルメ・パリ』×日本の職人たち『茶嘉(さが)の道』」。ピエール・エルメ・パリと磁器や日本茶、温泉で知られる佐賀県の窯元、茶園、宿泊施設のコラボレーションで、緑茶やほうじ茶、玄米茶を用いたマカロン、「和多屋別荘」の宿泊、日本茶のエキスパートにサポートしてもらえる“ティーツーリーズム”の体験、「李荘窯」の茶器などをセットにした。店頭での受注販売限定で、受け取りまでに約1カ月かかる。

そごう・西武史上最高額となる「『ピエール・エルメ・パリ』×日本の職人たち『茶嘉の道』」は33万円

また、近年は「SDGs」や「サステナブル」への関心が強まっており、カカオの持続可能なフェアトレードを目指してガーナでチョコレートづくりを支援するマーハチョコレートの品揃えを拡充。初登場の昨年は、ガーナ産のカカオを使った「カカオテリーヌ」(1700円)を販売したが、今年は洋菓子の通信販売や宅配を展開するスイーツワゴンと協業。ガーナの子供達が描いた絵をモチーフにした「ドリームリトルケーキ」(3780円)、卵白のフードロスの削減に寄与するメレンゲ菓子にマーハチョコレートをトッピングした「ドリームメレンゲフラワー」(724円)を加えた。

ガーナのカカオ農家を支援する目的もあるブランド「マーハチョコレート」は、昨年完売が相次いだ

マーハチョコレートの創業者で、1年の半分をガーナで過ごすという田口愛さんは「昨年は100個を用意したカカオテリーヌが午前中で売り切れるなど盛況だった。今年はバリエーションが増え、もっと多くの人に購入してもらえるのではないか」と期待を寄せるとともに、「ガーナはカカオの生産地として知られるが、国民の大半はチョコレートを食べず、作り方を知らない。カカオ農家も、例えば100円のチョコレートが売れても2円ほどしか得られない収益構造だ。2018年に初めてガーナを訪れて以降、小さい家を建てて機械を置き、チョコレートの作り方を教えてきたが、今は百貨店にも商品を提供できるくらい衛生面などに配慮した工場を建設中。いずれは、カカオ農家が100円のチョコレートを売って70円を儲けられるようにしたい」と意欲を燃やす。

「マーハチョコレート」の創業者である田口愛さん。1年の半分はガーナにいるという

今年はブランドだけでなく、販路も増やす。西武池袋本店の食品宅配「e.デパチカ」で、インターネット通販サイト「e.デパート」の商品から約30点を受注する。

バレンタインデー商戦の視界は良好だ。昨年12月1日に受注をスタートし、最大で約110のブランド、約750点を揃えるe.デパートは、同月の売上げが前年の約1.5倍と好調。オミクロン株の急速な感染拡大は不安視されるものの、西武池袋本店では会場を7階の催事場と別館2階の西武ギャラリーに分け、混雑時は入場を制限するなど、対策を徹底。安全・安心な環境を提供し、客足を呼び込む。