2021年11月27日

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松坂屋静岡店、25年ぶり大規模改装 売場の55%を刷新

落合店長が11月17日に説明した

松坂屋静岡店は17日、25年ぶりに大規模改装すると発表した。約17億円を投じ、来春までに売場の55%を刷新。SMBC信託銀行が手掛ける都市型のアクアリウムなどを誘致する。来年のゴールデンウィークの前にグランドオープンするが、来夏と2024年の春にもリニューアルを予定する。

同店は地下1階~地上8階の本館と地下2階~地上7階の北館からなり、総売場面積は2万5452平米。大規模改装は2期に亘り、1期では本館の地下1階~地上7階と北館の1階~4階と6階、1万4060平米を、2期では本館の地下1階と地上1階、8階、北館の地下1階と5階を、それぞれ完成させる。

本館の地下1階~地上4階は、点在する婦人服や紳士服などを再編集。客がライフスタイルや嗜好に合わせてフロアを選択できるようにするとともに、男女が買い物を楽しめる複合型のショップを充実させる。5~6階は「生活提案型の高質なリビングフロア」と位置付け、ホームセンターなどを展開するナフコが百貨店初出店。7階には、SMBC信託銀行が手掛ける都市型のアクアリウムを誘致する。同行は、これまで「四国水族館」(香川県宇多津町)や「アトア」(兵庫県神戸市)を開発してきたが、既存の建物内にアクアリウムを設けるのは初めてという。

北館の1~2階は、強みであるラグジュアリーを拡充。市場が拡大するアートにも力を入れ、既存の美術画廊を新たな感性やモノ、コトに出逢える「アート&ラグジュアリーサロン」として再構築する。

本館と北館の他の階は未定で、来年2月に詳細を発表する。大規模改装にともない、そのコンセプトや中期ビジョンも策定。コンセプトは「変わらないために、変わり続ける」、中期ビジョンは「目的地となる地域共生型百価店」を掲げた。90年近い歴史で培われたヒトやモノの強みを守りつつ、客の価値観や興味、関心、ライフスタイルの変化に対応する。

同店の周辺では、静岡市による再開発が本格化。同店の隣接地では昨年9月に「御幸町9番・伝馬町4番地区第一種市街地再開発事業」が始動し、店舗や事務所、学校からなる地下1階~地上15階のビルが、24年3月を目途にオープンする。今年1月には、旧青葉小学校跡地で静岡市歴史博物館が着工。23年春の開館を目指す。同店は、こうした再開発と連動する形で大規模改装を推し進め、静岡市の中心市街地の発展に貢献する意向だ。

落合功男店長は「周辺に大型商業施設は多いが、いわゆる『モノ売り』ばかりだ。体験型や滞在型を充実させ、静岡駅前の賑わいを創出したい。地元の人達に何が必要か敏感に察知し、店づくりに生かし、一緒に歩んでいく」と意気込んだ。