2021年10月21日

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2021年6月 東京・大阪地区百貨店売上高

4カ月連続プラス、19年比で「8掛け」まで復調

東京地区百貨店(12社・24店)の6月売上高は1086億円余で、前年比(店舗調整後)は3.7%増となり、4カ月連続プラス。3度目の緊急事態宣言にともなう臨時休業や時短営業を実施したものの、21日のまん延防止等重点措置への移行後は、徐々に客数が戻り、入店客数も6.4%前年実績を上回った。ただ、前々年(19年)比では売上高が21.5%減(前月49.5%減)、入店客数が41.7%減(前月57.7%減)となっており、前月よりマイナス幅が改善し、売上高で「8掛け」まで回復してきたものの、厳しい状況は変わらない。

3カ月移動平均値は、10~12月13.7%減、11~1月21.7%減、12~2月21.0%減、1~3月12.4%減、2~4月26.5%増、3~5月63.6%増、4~6月51.3%増。春以降、コロナ禍の反動増が表れる2巡目に入ってきたが、前々年比の実質では厳しい状況が続く。

売上高のうち店頭(構成比89.3%)は5.4%増。一方の非店頭は8.6%減となり、前月(22.9%減)より改善したものの、マイナスが続いた。

商品別では、主要5品目のうち衣料品以外が4カ月連続で前年実績を上回った。4品目の中でも雑貨が2桁伸長。中でも美術・宝飾・貴金属が35.9%増と突出した伸長率でけん引。高級時計や美術品が好調だった。次いで食料品も健闘した。中でも惣菜と手土産需要の高まりによる菓子が2桁伸長した。加えて、飲食店での酒類提供制限の影響もあり、和洋酒が好調で、父の日ギフト需要も後押しした。

家庭用品では、家電が37.5%増でけん引し、その他家庭用品も堅調。前月に続き調理家電やキッチン用品が堅調で、さらにブライダル関連の引き出物として特選和洋食器に動きが見られた。

唯一マイナスだった衣料品では、紳士服、子供服、その他が足かせとなった。ただ婦人服がプラスで、ワンピースや夏素材に動きが見られた。さらにゴルフ、アウトドア、スポーツ関連が比較的堅調だった。また、月後半から開始したクリアランスは前年の月初から開始した反動や取引先の在庫調整による品不足などで苦戦した。

4カ月連続プラスとはいえ、前々年比では衣料品31.4%減(先月63.4%減)、身のまわり品22.4%減(同60.0%減)、雑貨26.1%減(同52.9%減)、家庭用品9.9%減(同32.4%減)、食料品6.6%減(同21.8%減)となっており、前月よりもマイナス幅が改善されているものの、厳しい状況が続いている。