2021年06月22日

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丸広百貨店、21年2月期は最終赤字21億8600万円

昨年11月に川越本店の4階に「ノジマ」を入れるなど、本支店の構造改善を急いだが、コロナ禍の影響は甚大だった

丸広百貨店は7日、2021年2月期の業績を発表し、21億8600億円の最終赤字を計上した。コロナ禍の影響は甚大で、売上高が前期比17.1%減の384億円にとどまり、営業損益は2億7300万円の赤字(前期は4億4800万円の黒字)、経常損益は2億7200万円の赤字(前期は3億3400万円の黒字)。今年2月14日での日高店の閉鎖、早期希望退職の実施、店舗の減損処理や耐震工事の費用などで18億円余りの特別損失が生じた上、繰延税金資産の一部を取り崩したため、前期は2億3100万円の黒字だった当期純損益も赤字に転じた。

売上高 384億円 (前期比17.1%減)
売上総利益 96億円 (前期比17.8%減)
営業損失 2億7300万円 (前期は4億4800万円の黒字)
経常損失 2億7200万円 (前期は3億3400万円の黒字)
税引前損失 20億8300万円 (前期は2億4700万円の黒字)
当期純損失 21億8600万円 (前期は2億3100万円の黒字)

 

コロナ禍という逆風が吹き荒れる中、丸広百貨店は21年2月期に収益基盤の改善を急いだ。昨年の4月には上尾店の1階に埼玉りそな銀行を、7月には南浦和店の1階にスーパーマーケットの「ヤオコー」を、11月には川越本店の4階に家電量販店の「ノジマ」を、それぞれ誘致。南浦和店は全館がテナント化された形で、本支店で直営の売場を減らし、採算性を高めた。

既存店を改編する一方で、埼玉県産の食品の売場にイートインコーナーを併設した小型店舗「モイ・サイタマ・プラス」を昨年6月、東武東上線およびJR「川越駅」の西口に位置する複合商業施設「ユープレイス」にオープン。新たな収益源の確立に乗り出した。

しかし、昨年4月の緊急事態宣言では食品売場以外の休業や営業時間の短縮を余儀なくされ、解除後は前年に近い売上げを記録したものの、コロナ禍の“第2波”や今年1月の緊急事態宣言などで暗転。2桁の減収と最終赤字を強いられた。

22年2月期については「店舗や組織の構造改革によって一層の経営改善を図り、黒字転換に向けて全力で取り組む」(丸広百貨店)方針だ。