2021年05月11日

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京阪百貨店、ネット通販サイトで精肉を販売 目標を上回る好発進

京阪百貨店オンラインショッピングのトップページに「京阪の精肉」のバナーを設置した

京阪百貨店は4月25日、運営するインターネット通販サイトで精肉の取り扱いを始めた。オリジナルブランド「宮崎県産黒毛和牛 宮崎ハーブ premium」、「とかち一徹牛」、「沖縄あぐ~豚」をはじめ、店舗の売場と同等にあたる約130点の牛肉や豚肉、鶏肉などを販売。注文は100グラム単位で、守口店か配送で受け取れる。配送はクール便で、選ぶと440円がかかるが、5月11日の17時までに注文を完了すると、近畿の2府4県は220円で済む。百貨店がネット通販サイトで贈答用以外の精肉を扱うのは珍しいが、京阪百貨店は精肉や鮮魚、青果の売場を直営しており、そのノウハウを活用。独自性を培い、ネット通販サイトの収益力を高める。

ネット通販サイト「京阪百貨店オンラインシッピング」のトップページに「京阪の精肉」と題したバナーを設置。クリックすると、100グラム単位の量り売りをはじめ、「焼肉用」、「すきやき用」、「ステーキ用」といった食べ方から適した肉を購入したり、牛肉や豚肉、鶏肉など肉の種類から選んだりできる。割安な「得トクセット」も用意した。

注文の際には、守口店か配送で受け取り方を選択。受け取る日は2日後、3日後、4日後から指定が可能で、守口店の場合は10時~13時、13時~16時、16時~18時のいずれかを希望し、1階のサービスカウンターで注文番号の下5桁を担当者に伝える。

「(コロナ禍で)なかなか出かけられない中、普段から京阪百貨店の精肉売場に足を運び、品質の良さを知る方なら、ニーズがあるのではないかと考えた。セールを実施する『火曜市』では今も行列が発生しやすく、その抑制にも繋げたい」。二木理緒営業本部営業政策部営業企画EC担当は、ネット通販サイトで精肉を売る狙いを明かす。

実際、好スタートを切った。4月28日時点で注文は25件にのぼり、客単価は2000円~1万3000円と幅広いが、平均では目標に据えた3000円を上回る。「ゴールデンウィークに向けた注文が多く、焼肉用が中心。とかち一徹牛のカルビや切り落とし、国産黒毛和牛の切り落としが人気を集めている」(二木さん)という。近畿の2府4県への送料を220円に割り引く「オープニングキャンペーン」も好評。二木さんは「このエリアは通常、クール便で900円くらいかかり、キャンペーンの終了後の440円でも安い。現状は京阪沿線からの注文に限られるが、京阪百貨店の商圏の拡大にも寄与したい」と意欲を燃やす。

精肉が支持を得られれば、鮮魚や青果の販売も視野に入る。京阪百貨店にとって、試金石となるネット通販サイトの拡充だ。