2021年12月09日

パスワード

購読会員記事

さいか屋横須賀店、閉店から再開へ

「さいか屋は明治5年の1872年、ここ横須賀の地でさいか屋呉服店としてオープンして昨年で148周年を迎えることができました。これもひとえに地域の皆様方の大きな支えがあったからこそ永続できたと感謝申し上げます。150周年までにあと2年というところで新型コロナウイルス感染拡大の影響が及ぶ中で、昨年5月さいか屋横須賀店の閉店を発表しました。閉店発表後は地域の多くの皆様から閉店を惜しむ声を街中で、店頭で、お手紙でも頂戴しました。そしてお客様からの営業を望まれる声と事業関係者の協力をいただき、現店舗での営業再開が現実となり3月6日オープンの運びとなりました。新店『さいか屋横須賀ショッピングプラザ』に是非ご期待ください」

【写真】さいか屋横須賀店の閉店セレモニー、あいさつする原店長

これは2月21日午後6時で営業を終了したさいか屋横須賀店の閉店で同店店長の原幸夫氏が語った閉店のあいさつである。営業最終日となった21日には開店と同時に多くのさいか屋ファンが訪れセール商品などを買い求めていた。新館3階で開かれていた「横須賀とさいか屋の歩み」展も終日賑わった。写真や資料などでさいか屋横須賀店の歴史を振り返る同展には年配層だけでなく若い年代の人も関心を寄せていた。閉店時間の午後6時になると店内に「蛍の光」が流れ、閉店のアナウンスもあったが顧客の買い回りが続き、人気の高い食品は地下1階の鮮魚、青果、精肉などの生鮮三品や惣菜などは売場にある商品が売り尽くしとなり、1階の菓子売場などでも完売となるショップがみられた。

「閉店大感謝セール」会場

午後6時から始まった閉店セレモニーにも100名をゆうに超える顧客が集まった。さいか屋でライブをしたことがあり店内放送でも流れているシンガーソングライターの山田尚史さんが“レッツゴーさいか屋”などを熱唱して盛り上げ、原店長の閉店の挨拶が終了してもしばらくの間立ち去る人は見当たらず別れを惜しむ人が多くみられた。午後6時半を過ぎても店内に買い物客が残っていた。

旧さいか屋横須賀店で営業を再開する新店「SAIKAYA YOKOSUKA SHOPPINGPLAZA」

そして3月6日には現店舗の跡地に新店舗となる新生さいか屋横須賀店「SAIKAYA YOKOSUKA SHOPPING PLAZA」がオープンする。昨年5月にさいか屋横須賀店の閉店を発表した時点では閉店後市内にサテライトショップの開設を検討することを明かしていた。それが現店舗の跡地を活用して営業することになったのは「5月に閉店を発表してから地元のお客様から営業の継続を求める声が数多く寄せられ、行政やお取引先などの事業関係者からも閉店を惜しむ声が上がり、大半のお取引先様が営業を継続されるなら協力を惜しまないと結束してくれた」(原店長)ことが店舗再生をもたらした。

新店舗は旧さいか屋横須賀店の地下1階~4階と南館1階~3階で営業する。地域から期待される百貨店としてのステイタスやランドマークとしての役割を意識した品揃え、強みとするデイリー商材の充実などをテーマに店づくりがなされ、①成城石井、好日山荘などに代表されるエリアオンリーワンブランド、②食を中心とした顧客ニーズの高いデイリー商材、③サービスカウンターやイベントスペース、新ショップなどの導入で活性化される1階を強みにする。

生鮮三品や総菜を展開している地下1階の食料品フロアにはできたて総菜コーナー「肉処 大和 お肉屋さんのお惣菜」や鎌倉で人気の紫いもアイスクリームやコロッケを販売する「鎌倉いも吉館」が加わる。 1階は菓匠街(和洋菓子)がエリア最大級の品揃えを維持継続する他、ベルギー王室ご用達ブランド「レオニダス」が新規にオープン。またこれまで上層階にあった商品券売場などのサービスカウンターを1階に移設し、商品券・菓子・カタログギフトなどの贈答品を一カ所で購入できるギフトコーナーを新設。これに加え、シーズンに合わせ衣料品や服飾雑貨、中元・歳暮のギフトセンターを開設するシーズンズペースも設置する。

2階は婦人服、婦人靴、ハンドバッグに加え、6階にあった宝飾品売場が移設してくる。衣料品を展開してきた3階には寝具やキッチン用品の売場をコンパクトに集積。外商拠点も継続展開する。5階にあった洋服のサカゼンは4階に、6階にあった好日山荘は3階に移設になる。なお、2月21日の閉店以降も1階の成城石井、南館1階の学生服売場、南館2階の中華料理香蘭は継続して営業。ちなみに、売場が閉じられる5・6階については当面の間新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場となることが決定している。

新店舗での営業時間は10時~18時までの一直勤務体制とし、繁忙期を除いて毎月1回定休日を設け、少人数で運営するローコストオペレーションでの営業体制で臨む。