2025年12月26日

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H2O、大阪府池田市の「ハッピー・ローソンタウン」でKDDIらと協業、2026年夏開店

「ハッピー・ローソンタウン」外観イメージ

エイチ・ツー・オー リテイリングは先ごろ、ローソンとKDDIと連携し、ローソンの店舗を拠点にしたマチづくり構想「ハッピー・ローソンタウン」の店舗を大阪府池田市に2026年夏に開店すると発表した。同社は21年にローソンと包括業務提携契約を締結しており、公園活性化事業など連携して取り組んできた。そのノウハウを生かす。店舗にはグループの阪急デリカの工場直送ベーカリーや惣菜、野菜などの生鮮品を提供する。

ハッピー・ローソンタウンは、平時には買い物と地域の交流拠点、災害などの有事には地域の支援拠点となる店舗を拠点として、地方再創生を推進する取り組み。高齢化と少子化が進む中、H2Oとローソン、KDDIが互いのリソースを活用しリアル店舗にテクノロジーを活用することで、新しい便利を提供する。店舗を拠点に世代を超えて誰もが幸せに暮らせるマチづくりを目指す。

H2oグループの阪急デリカは、阪急沿線の駅で展開する「フレッズカフェ」の人気パンを工場から直送する。菓子パンや惣菜パンを中心に食パン、バタールなど定番16品と、月替りで6品を毎日揃える。さらに主菜から副菜、盛り合わせまで季節ごとの和洋の惣菜やつまみなども常時約15品用意し、店内製造の弁当やサンドウィッチと一緒に集積コーナーを展開する予定だ。

店内カフェコーナーのイメージ

店舗には暮らし、通信、インフラ、金融サービスなどの困りごとを各分野の専門スタッフに予約なしで相談できるオンライン相談サービス「Pontaよろず相談所」が設置される。KDDIの通信とAIを活用した次世代リモート接客プラットフォームを利用する。ほかにもKDDIは人流データを活用して観光や子育て支援などを行うまちづくり、オンデマンド交通「mobi」による地域交通の利便性の向上にも取り組む。さらにAIドローン搭載のドローンポートやスターリンクなどを設置し、災害時にはリアルタイムで被災状況を把握できるようにする。

屋外広場のイメージ

小上がりのある広いカフェスペースや屋外広場も設置される。什器や店舗内装の一部には「大阪・関西万博」の会場で使用していたものをリユースする。