2025年10月29日

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大丸松坂屋百貨店が菓子メーカーと共同開発したブランド、東京店にオープン

ディズニーのファンは非常に多いだけに、注目度が高い「パティスリー アニヴェル」

大丸松坂屋百貨店は29日、菓子のメーカーと共同開発したブランドのショップを、大丸東京店の1階に開いた。モン・クレーヴと設立した共同出資会社、ANNIVEL(アニヴェル)が運営する「PATISSERIE ANNIVEL(パティスリー アニヴェル)」、グレープストーンと業務提携して手掛ける「モンブランTHE珀山」で、共に開店直後から大勢で賑わった。

グレープストーンと共同開発した「モンブランTHE珀山」は、文字通りモンブランスイーツ専門店

パティスリー アニヴェルは、ウォルト・ディズニー・ジャパンとライセンス契約を結び、ディズニーの作品にインスピレーションを受けた生菓子や焼菓子、紅茶などを販売する。

主に「アニバーサリーケーキ」「パルフェ」「焼菓子」「紅茶」で構成し、アニバーサリーケーキは「眠れる森の美女」「アナと雪の女王」「白雪姫」「アラジン」をイメージした4種類。パルフェは「チップ&デール」「おしゃれキャット」「ふしぎの国のアリス」をイメージした3種類を揃える。焼菓子は発酵バターが香る生地にフルーツを重ねた特別なガレットなど3種類、紅茶はふしぎの国のアリスの風変わりなお茶会をイメージしたものなど2種類を扱う。

モンブランTHE珀山は、文字通りモンブランの専門店。象徴的な商品は「THE珀山モンブラン」で、飲めそうなほどにとろける和栗のソースを閉じ込めた、まるで雪山のような真っ白いモンブランだ。販売は午前10時からと午後5時からの1日2回で、大丸松坂屋のインターネット通販サイト「大丸松坂屋オンラインストア」でも予約販売する。

そのほか、焼いているにもかかわらず“生食感”を楽しめる「THEモンブランケーキ」、和栗のクリームとミルクホイップをサブレでサンドした「モンブランサンド」などを扱う。同社は「次世代のモンブランスイーツ専門店を目指す」と力を込めた。

オープンに際して、大丸松坂屋の宗森耕二社長は「今はまだない、他社にできない新しい価値を、取引先とつくっている。並んでいるから買う、有名だから買うではない、『エモーショナル消費』を喚起したい」と強調。続けて「(J.フロント リテイリンググループは)価値共創リテーラーを目指しており、今後もこれから人気が出るモノ、価値をつくっていく」と、さらなる共同開発に意欲を示した。

(野間智朗)

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