2025年10月06日

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にんべん、「タニタ食堂」とだしパックを共同開発 健康志向に的

具だくさんのみそ汁レシピを紹介し、健康的な食生活を提案する

にんべんは9月1日、タニタと共同開発した「タニタ食堂監修のだしパック」を発売する。国内製造のかつお節、いわし煮干し、北海道産昆布の3種を配合しただしパックで、塩や調味料は不使用。だしを効かせることで、調味料が控えめでもおいしい料理に仕上がる。タニタ食堂で同商品を使用したメニューを提供するなどして、認知度の拡大を図る。

にんべんの調査によると、だしパックの市場規模は近年伸長傾向にあるという。また、顆粒粉末だしは時短を重視するユーザーに支持されるのに対し、だしパックのユーザーは「こだわりの素材」や「だしの風味」を重視する傾向がある。そこで、かつお節やだしの専門店である同社の強みを生かせるのはだしパックと考え、企画が始動した。

パッケージの表面

だしパックは新規ユーザーの獲得が難しいという課題があったため、「栄養バランス」「健康的な食生活」をキーワードに設定。タニタ食堂をはじめ、健康サービスを提供する企業であるタニタとの協業に至った。商品開発の初期段階からタニタと打ち合わせを重ね、献立に汁物を加えると栄養バランスが整い、満足感を得やすくなることから、「みそ汁を健康的に手軽につくれる」ことを目標とした。

だしには国内製造のかつお節、いわし煮干し、北海道産昆布の3種を配合し、みその風味に負けないうまみを出している。どんな素材にも合わせやすく、シンプルな味付けでもワンランク格上げする味や香りも追求した。みそ汁以外でも、鍋や煮物など様々な料理で使用できる。内容量は8g×10袋で、価格は572円。

パッケージの裏面にはみそ汁のレシピと、おいしく減塩できる調理のコツを紹介する。そのほかにも簡単なレシピをにんべんのホームページで紹介し、そのページのQRコードも裏面に載せて誘導。継続的な利用を促し、リピート購入を狙う。

販促活動としては、秋にタニタ食堂で同商品使用のメニューを提供し、サンプリングを行う。にんべんのファンコミュニティ「にんべんだしアンバサダー」とのコラボ企画も10月に予定する。タニタ食堂で使用している、マルコメの「タニタ食堂の減塩生みそ」とのコラボレーションも検討している。