2025年07月08日

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三越日本橋本店、浴衣姿でお出迎え 長引く夏の日常着として提案

開店時、本館1階のライオン口で従業員がお出迎えをした

三越日本橋本店は7日、「七夕」と「ゆかたの日」に合わせて、浴衣姿の従業員が店頭でお出迎えをした。開店時には、丸井良太店長を含めた約40人が勢揃いで実施。夏の風物詩である浴衣をアピールし、商戦を盛り上げる。浴衣は4階の呉服売場で展開し、今年は夏の長期化を受けて晩夏~初秋に向けた提案もしていく。

同店の浴衣の売上げは、コロナ禍以降右肩上がりを続ける。今年は3月末に取り扱いを始め、6月末時点で前年を上回る推移をしている。訪日客からの関心も高いため、羽織って着られるガウン風の浴衣、土産好適品を多く用意している。「本物志向の方が多く、コットンやシルクなど、質の良いものを求めるお客様が多い」(浴衣担当バイヤー金子直史氏)という。

4階の呉服売場の様子

昨今は猛暑化、夏の長期化が進んでいることから、今年はテーマを「NEW GROUND(新境地)」として、初夏から晩夏、初秋まで長期に亘る提案を行う。シーズンを「EARLY SUMMER」「MID SUMMER」「EARLY AUTUMN」の3つに分け、それぞれに合ったスタイリングを展開。例えばMID SUMMERは透け感のある生地やブルーを主体にした浴衣を打ち出し、EARLY AUTUMNでは半襟や薄羽織を取り入れ、少し肌寒い時期でも着用できるコーディネートを提案する。

また、これまでは主に花火大会での着用を想定して販促をしていたが、友人との食事会やイベントなど、少し日常的な使い方も提案していく方針だ。「吸水速乾、通気性、家庭洗濯可など、機能性の高い浴衣も増えている。ぜひ、ちょっとしたお出掛けなどでも浴衣を楽しんでいただきたい」(金子氏)。

(都築いづみ)