2025年02月09日

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2024年12月 主要百貨店大手6社 売上速報

注)文章は全て百貨店の発表によるもの

高島屋

大阪店 5.8
堺店 ▲0.1
京都店 ※1 12.7
泉北店 ▲2.4
日本橋店 15.4
横浜店 5.0
新宿店 12.9
玉川店 9.5
大宮店 ▲1.5
柏店 ※1 ▲2.6
EC店 12.4
㈱高島屋 各店計 8.4
岡山高島屋 ▲2.5
高崎高島屋 3.4
国内百貨店 計 6.1
㈱高島屋単体および国内百貨店子会社 計※2 8.1

※1.京都店の売上高は「洛西店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。
※2高島屋単体および国内百貨店子会社計は、24年7月に営業を終了した岐阜高島屋の前年実績を控除している。

売上高は前年比6.1%増と24カ月連続のプラス。免税売上高は30.1%増で、免税を除いた店頭売上高は3.6%増だった。いずれも第3四半期決算に伴う売上高修正を反映している。修正を除く実質前年比は、11月度の店頭売上高が8.0%増、免税を除いた店頭売上高が5.6%増、12月度の店頭売上高が4.8%増、免税を除いた店頭売上高が2.2%増だった。

店舗別では12店舗中、日本橋(15.4%増)、新宿(12.9%増)、京都(12.7%増)、玉川(9.5%増)、大阪(5.8%増)、横浜(5.0%増)、高崎(3.4%増)の7店舗がプラス。商品別売上高(同社分類)では、紳士服、紳士雑貨、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、呉服、スポーツ、美術が前年を上回った。

 

大丸松坂屋百貨店

大丸心斎橋店 15.2
大丸梅田店 10.1
大丸東京店 6.7
大丸京都店 3.5
大丸神戸店 4.6
大丸須磨店 ▲1.6
大丸芦屋店 ▲1.4
大丸札幌店 13.6
大丸下関店 ▲3.7
松坂屋名古屋店 1.7
松坂屋上野店 7.5
松坂屋静岡店 0.9
松坂屋高槻店 1.2
店 計 6.9
法人・本社等 40.8
大丸松坂屋百貨店 合計 7.8
博多大丸 5.0
高知大丸 1.7
百貨店事業 合計 7.5

 

売上高は大丸松坂屋百貨店合計で7.8%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計も7.5%増で、共に39カ月連続のプラスだった。気温の低下に伴いコートが売上げを伸ばしたほか、引き続きラグジュアリーブランド、化粧品、時計がインバウンド需要も含め活発に動いた。おせちの単価が上がり好調に推移したこともプラス要因となった。

店舗別では、15店舗中12店舗が前年実績を上回った。外商顧客向け催事の売上げが好調だった心斎橋(15.2%増)や、訪日外国人売上げが好調な札幌(13.6%増)、梅田(10.1%増)が2桁の伸びを示した。上野(7.5%増)、東京(6.7%増)も伸び率が高かった。

大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は45.5%増、客数は50.1%増、客単価は3.1%減。既存店の19年比は103.6%増、18年比は115.5%増だった。大丸松坂屋百貨店の店計売上げ(法人・本社等の本年・過去実績を除く)は前年比6.9%増、うち国内売上高(免税売上高の本年・前年実績を除く)は2.6%増となった。

 

三越伊勢丹

伊勢丹新宿本店 店頭 11.0
三越日本橋本店 店頭 2.7
三越銀座店 14.4
伊勢丹立川店 ▲2.3
伊勢丹浦和店 ▲4.1
三越伊勢丹 計 8.1
札幌丸井三越 4.5
函館丸井今井 ▲8.0
仙台三越 ▲6.4
新潟三越伊勢丹 ▲4.1
静岡伊勢丹 0.4
名古屋三越 1.3
広島三越 ▲15.4
高松三越 ▲1.3
松山三越 ▲6.4
岩田屋三越 4.7
国内グループ百貨店 計 0.9
国内百貨店 計 5.4

両本店、三越銀座店を中心に引き続き高付加価値商品がけん引し、売上高前年比は三越伊勢丹計で8.1%増、国内百貨店計で5.4%増で、39カ月連続のプラスだった。

ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドのハンドバッグ・財布、衣料品のほか、宝飾、化粧品が堅調に推移した。気温の低下により婦人・紳士共にコートやセーターなどの防寒アイテムに動きがみられた。免税売上高は、前年実績を大きく超えた。国内全体の購買傾向と同様に、高付加価値商品への関心が高い。

 

松屋

銀座店 6.9
浅草店 1.9
銀座本店(銀座店、浅草店合計) 6.5

 

銀座店は前年比6.9%増と39カ月連続のプラスだった。クリスマス商戦が平日に当たるなど、前年の営業状況と差異はあったものの、化粧品(31%増)、ラグジュアリーブランド(11%増)など銀座店の強みとするカテゴリーが好調に推移した。婦人衣料品(37%増)も、気温の低下により防寒衣料へのニーズが高まり大幅に伸びた。

免税売上高は為替が変動する中でも31%増と引き続き全館をけん引した。銀座店全体に占める割合は前年比8ポイント増の約42%だった。

 

阪急阪神百貨店

阪急本店 13.4
阪神梅田本店 9.3
支店計 1.7
全店計 8.7

 

全店計は8.7%増で、39カ月連続でプラスだった。気温の低下に伴い、先月まで動きが鈍かった重衣料を中心とした秋冬ファッションが高稼働。国内客、インバウンド共に来店客数も順調に推移した。長期連休となった年末年始に向けた商戦も各店で活況を呈した。中でも、阪急・阪神両本店の月間売上高は1割増と全体をけん引した。免税売上高は約3割増、阪急本店も約3割増と引き続き好調で、同月の売上高では19カ月連続で過去最高を更新している。

お歳暮ギフトは、節約志向の影響もあり全体としてマイナス。事前予約のクリスマスケーキも、価格の上昇とクリスマス当日と前日が平日だったことが影響し、前年を下回った。おせち料理の受注は前年並みとなった。

阪急本店は、12カ月連続で同月対比で過去最高を更新した。主力のコートやブーツなど秋冬ファッションがけん引し、婦人・紳士ファッションはいずれも2桁増と好調な結果となった。中でも、婦人衣料、アクセサリー、インターナショナルファッションが動いた。化粧品は約2割増、宝飾品は約4割増と高伸した。クリスマスギフトについては、若い世代を中心にカップルで来店し、プレゼントを選ぶスタイルが定着。20日から25日のクリスマス期間の入店客も多く、同期間の売上げは前年を大きく上回った。

 

近鉄百貨店

あべのハルカス近鉄本店単独 0.1
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) ▲0.4
上本町店 ▲1.4
東大阪店 6.6
奈良店 ▲3.3
橿原店 ▲1.3
生駒店 1.9
和歌山店 0.5
草津店 1.0
四日市店 ▲0.6
名古屋店(近鉄パッセ) ▲9.2
合計 ▲0.7

 

あべのハルカス近鉄本店は、売上高が0.1%増で、入店客数も前年を上回った。クリスマスフェアではケーキの予約数が前年を超え、年末商戦でも食料品を中心に好調に推移した。

商品別では、気温の低下を受け、婦人服のインポートダウンや、トレンドアイテムのショートアウター、ジャケットなど幅広く動いた。婦人洋品ではマフラーや帽子など防寒アイテムが伸長した。化粧品はクリスマスシーズンのポップアップイベントが目標を大きく上回るなど、引き続き好調が続く。


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