2024年12月15日

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2024年7月 主要百貨店大手6社 売上速報

注)文章は全て百貨店の発表によるもの

高島屋

大阪店 13.7
堺店 ▲4.3
京都店 ※1 14.4
泉北店 ▲6.0
日本橋店 6.2
横浜店 4.5
新宿店 12.3
玉川店 ▲2.1
大宮店 ▲7.6
柏店 ※1 ▲9.0
㈱高島屋 各店計 7.4
岡山高島屋 ▲13.2
岐阜高島屋 86.7
高崎高島屋 ▲0.6
㈱高島屋単体および国内百貨店子会社 計 8.1

※1.京都店の売上高は「洛西店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。

店頭売上高は前年比8.1%増と19カ月連続のプラスで、19年比は15.7%増、18年比は14.4%増といずれも上回った。免税売上高は82.9%増、19年比147.8%増、18年比146.9%増。引き続きラグジュアリーブランドを中心とする高額品が伸長し、全体を押し上げた。免税を除いた店頭売上高は0.9%増、19年比2.5%増、18年比1.1%増。国内客は、婦人ブラウス、パンツなど定価商材の夏物衣料や、旅行用品が動いた。

店舗別では13店舗中、6店舗で前年を上回った。大阪店(13.7%増)、京都店(14.4%増)は19カ月連続の2桁増となった。岐阜高島屋(86.7%増)、新宿店(12.3%増)、日本橋店(6.2%増)、横浜店(4.5%増)、EC店(3.7%増)が前年実績を上回った。

商品別売上高(同社分類による14店舗ベース)では、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、スポーツ、リビングが前年を上回った。

 

大丸松坂屋百貨店

大丸心斎橋店 18.3
大丸梅田店 7.1
大丸東京店 7.6
大丸京都店 12.2
大丸神戸店 7.5
大丸須磨店 ▲1.9
大丸芦屋店 ▲3.1
大丸札幌店 25.3
大丸下関店 ▲6.6
松坂屋名古屋店 2.2
松坂屋上野店 6.5
松坂屋静岡店 ▲1.3
松坂屋高槻店 ▲2.2
店 計 9.5
法人・本社等 27.2
大丸松坂屋百貨店 合計 10.0
博多大丸 11.6
高知大丸 ▲0.6
百貨店事業 合計 10.0

 

売上高は大丸松坂屋百貨店合計で10.0%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計も10.0%増で、共に34カ月連続でプラスだった。前年と比較して休日が2日少ないマイナス影響があったものの、ラグジュアリーブランドや化粧品の好調が引き続き続いている。気温の上昇に伴いサマーニットやカットソーなど夏物衣料品が活発に動いたこともプラス要因となった。

店舗別では、15店舗中9店舗が前年実績を上回った。札幌店(25.3%増)、心斎橋店(18.3%増)、京都店(12.2%増)、博多大丸(11.6%増)の伸び率が高かった。

大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は111.8%増、客数は79.7%増、客単価は17.9%増を示し、札幌店、名古屋店、静岡店の免税売上げは約3倍となった。19年比は115.4%増、18年比は142.9%増だった。

大丸松坂屋百貨店の店計売上げ(法人・本社等の本年・過去実績を除く)は9.5%増、国内売上高(免税売上高の本年・前年実績を除く)は前年比0.2%減だった。

 

三越伊勢丹

伊勢丹新宿本店 店頭 13.3
三越日本橋本店 店頭 6.5
三越銀座店 26.0
伊勢丹立川店 ▲7.4
伊勢丹浦和店 ▲10.7
三越伊勢丹 計 11.3
札幌丸井三越 6.7
函館丸井今井 ▲13.2
仙台三越 ▲9.1
新潟三越伊勢丹 ▲9.6
静岡伊勢丹 ▲4.1
名古屋三越 1.4
広島三越 ▲24.2
高松三越 ▲5.4
松山三越 ▲9.9
岩田屋三越 7.3
国内グループ百貨店 計 0.3
国内百貨店 計 7.2

両本店、三越銀座店を中心に引き続き高付加価値商品がけん引し、売上高前年比は三越伊勢丹計で11.3%増、国内百貨店計で7.2%増で、34カ月連続のプラスだった。3店舗共に13カ月連続で18年実績を上回っている。

これまでと同様に、ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドの衣料品、ハンドバッグ、宝飾・時計、化粧品が好調だった。気温上昇に伴い、サングラス、カットソー、ブラウス、パンツなどの夏物アイテムも動いた。

免税売上高は、国内百貨店計(既存店)で先月と同水準の売上高となり好調を維持した。全体傾向と同様に、ラグジュアリーブランドのハンドバッグや財布、宝飾・時計、化粧品など高付加価値商品への関心が高かった。

 

松屋

銀座店 38.5
浅草店 4.1
銀座本店(銀座店、浅草店合計) 36.9

 

銀座店は前年比38.5%増と大幅な伸びを示し、34カ月連続でプラスとなった。宝飾(同40%増)、ラグジュアリーブランド(約65%増)、化粧品(同54%増)、時計(同20%増)と、銀座店の強みとするカテゴリーを軸に売上げを大幅に伸ばした。浅草店は4.1%増とプラスに転じ、両店舗計では36.9%増と高伸した。

免税売上高は円安の影響などで前年比約115%増を記録し、売上げをけん引した。銀座店計の売上高、免税売上高ともに過去最高の数値を示した。

 

阪急阪神百貨店

阪急本店 21.3
阪神梅田本店 5.9
支店計 8.2
全店計 15.0

 

全店計は15.0%増で、34カ月連続でプラスだった。上旬から猛暑日が多く、都心店を中心に盛夏ファッションが堅調に推移した。セールは縮小傾向だったものの、定価商材の伸長がカバーし前年を上回った。阪急本店と博多阪急は、免税売上高の伸長もあり約2割増となり全体をけん引した。

中元商戦は気温上昇の影響もあり、ビールやそうめんなどが堅調だった。しかし洋菓子は伸びが鈍く、一部果物の不作の影響で送料込みの産直ギフトに早期品切れが発生があり、全体的な売上げは前年を少し下回った。

免税売上高は引き続き好調で、前年比約2.1倍、阪急本店も約2.1倍を記録し、同月対比として14カ月連続で過去最高額を更新した。

阪急本店では、引き続きインバウンドの売上げが全体を押し上げ、服飾雑貨、化粧品、ラグジュアリーカテゴリーの売上高は2割を上回る伸びを示した。特にバッグやインターナショナルファッション、宝飾品、時計の伸長率は3割を超えた。

盛夏の実需アイテムとして、婦人服のドレスやカットソー、服飾雑貨のサンダル、サングラスが好調だったほか、浴衣もニーズが高まり2割増となった。婦人服では、定価商材の販売強化を目指して盛夏アイテムの追加、スタイリングの打ち出しやクリアランス開始の後ろ倒しなどを行った結果、定価商材が2割を上回る伸びを示した。

10回目の開催となった人気催事「ハワイフェア」は、フラやトークショー、ワークショップなどのイベントを多数開催し、過去最高売上げを更新した。現地からの招聘者数は海外催事の中でも最大級となり、ショップオーナーやアーティストと、多くの来客が交流し賑わった。


近鉄百貨店

あべのハルカス近鉄本店単独 2.6
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) ▲0.6
上本町店 ▲3.8
東大阪店 5.0
奈良店 ▲5.8
橿原店 ▲2.8
生駒店 2.0
和歌山店 ▲2.1
草津店 0.9
四日市店 ▲7.2
名古屋店(近鉄パッセ) ▲15.5
合計 ▲2.3

 

あべのハルカス近鉄本店は2.6%増、入店客数は4.6%増だった。大型テナントのオープンやファミリー向けイベントの強化などがプラス要因となった。

商品別では、夏物プロパー商材を中心に婦人服が好調に推移したほか、パラソルやUVケア商品も売上げを伸ばした。惣菜関連も堅調で、今年3月にオープンしたオリジナルブランド「うなぎ屋 ハレルヒ」は目標額の約2.1倍と好調な滑り出しだった。ラグジュアリーブランドは、国内外ともに需要が高く増勢が続いている。


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②22年全国百貨店 店舗別=年間別・月別・商品部門別売上高データ

《東京各店(18店)/横浜各店(7店)/名古屋各店(5店)/京都各店(4店)/大阪各店(5店)/神戸各店(2店)/北海道各店(7店)/東北各店(8店)/関東各店(30店)/中部各店(7店)/近畿各店(9店)/中国各店(13店)/四国各店(4店)/九州・沖縄各店(14店)》

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