2024年07月15日

パスワード

購読会員記事

グランデュオ立川、地域密着イベントが好評 “マイストア化”を推進

昨年の夏休みイベントでは、多摩エリアで活動するフラダンス教室の人達によるダンスショーも開催された

グランデュオ立川は、学びや発見、地域に着目したコンテンツの拡充で、ビジョン「マイストア グランデュオ」を具現化している。行動制限が解除された昨年度(23年4月~24年3月)は夏休みやクリスマス、バレンタインなど、季節のイベントをフルに実施。とりわけ立川や多摩エリアにある団体や事業者と組んだ企画を多く開催し、好評を博した。立川駅周辺は商業施設が多く並び、激しい競合関係が続く。同店はこうしたイベントや、過ごしやすい環境の整備によって、独自の地位を確立している。

昨年の代表的な事例としては、夏休みイベント「Living with グランデュオ~未来のために今を学ぼう!~」がある。ファミリー層がターゲットで、テーマは「学び」。立川市にある、北極と南極を研究する「国立極地研究所」との共同イベントとして、パネル展やスタンプラリー、トークイベントを実施した。ほかにも国立市にある「ギャラリー国立」が企画したアート展示、グランデュオ立川の店員になれる「お仕事体験」などを7~8月に行った。

これらの企画が予想以上に反響があり、特にお仕事体験は、定員50人に対して200人以上が応募。当日は、子供が仕事を体験する姿を、親や祖父母が温かく見守る様子がみられた。後日来店すると必ずインフォメーションセンターのスタッフに挨拶するようになった子や、お礼の手紙を送った子などもいて、同店へのロイヤルティーが高まる出来事となった。国立極地研究所のイベントもスタンプラリーに500人以上が参加し、トークイベントは2日間で180人が来場。会場が満席となるほど大盛況だった。

国立極地研究所のトークショーの様子。多くの客が興味津々な様子で耳を傾けた

12月にはクリスマスイベントとして、「HAPPY CHRISTMAS」を実施。多摩エリアで人気のパティスリーや、有名ブランドのクリスマスケーキを販売した。加えて、カットケーキの需要が高まっていることから、カットケーキのみを集めた売場を社員の直営で展開した。立川を拠点に放送するFMラジオ局「FMたちかわ」の公開放送イベントやハンドベルの演奏会なども催し、館内のクリスマスムードを盛り上げた。

さらに今年2月にはバレンタイン、3月には防災関連のイベントを行うなど、年間を通じて様々なタッチポイントをつくり出した。これらの取り組みについて緑川由美子店長は、「立川近辺には美大や趣味のサークル、団体などが多く存在する。当店は駅直結で人通りも多いので、『こういう場所で発表できるのは有難い』というお声を頂く。お客様との接点も増え、マイストア化が進んだと感じる」と話す。

24年度は同店の開業25周年であることから、「“スキ”と出会う」と題し「グランデュオ立川 25th Anniversary」を4月から9月に実施する。開業日が4月18日のため、4~5月を中心に、期間限定ショップの展開や抽選会などを行った。メインの企画が「みんなの笑顔でつくるモザイクアート」で、1階に設置した機械で来店者に自由に写真を撮影してもらい、それを組み合わせてモザイクアートを作成した。撮影期間は4~5月で、完成した作品は6月28日~8月31日に2階で展示している。

25周年企画は、若手社員を中心としたプロジェクトチームで行った。若手社員の育成と成功体験の創出が目的で、緑川店長は「どうしても普段は日々の業務に追われてしまうが、皆この機会に、『どうすれば感謝の気持ちがお客様に伝わるか』を真剣に考えていた。非常に成長を実感できた」と振り返る。

今年はさらに、1階のエスカレーター脇のスペースの活用を計画する。これまでは普通の休憩用スペースだったが、整備して秋頃から小規模なイベントにも使えるようにする。名称も今春に「木もれび広場」と新たに命名し、利用者に親しみを持ってもらえるようにした。「売上げを取るためにも、まずは『このお店に来たら楽しい』と思うお客様を1人でも多く増やしたい」(緑川店長)考えで、魅力的な店づくりを進める。

(都築いづみ)