2024年05月04日

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相鉄グループが手掛ける「ゆめが丘ソラトス」、交流型集客施設目指し7月に開業 

「ゆめが丘ソラトス」の外観(環状4号線からのイメージ)。店舗面積は約4万2700㎡となる

相鉄グループの相鉄アーバンクリエイツと相鉄ビルマネジメントは、2022年12月に着工した相鉄線いずみ野線ゆめが丘駅前の大規模集客施設「ゆめが丘ソラトス」の開業を7月に決定した。出店する一部店舗(110店舗)も発表した。「~ゆめが丘から生まれるローカルライフ、住まう・働く・訪れる。すべてのひとに届く、自分らしい“毎日”と深まる“満足”~」がコンセプトで、ゆめが丘周辺にある自然豊かで農業が盛んな地域資源を豊富に生かし、「食」「アクティビティー」「教育・文化」など、様々な体験ができる交流型集客施設を目指す。

横浜市泉区で最大規模となる同施設は、相鉄いずみ野線ゆめが丘駅に直結。横浜市営地下鉄ブルーライン下飯田駅に近接し、横浜市の主要な幹線道路である環状4号線にも面するなど、交通アクセスに恵まれた立地にある。規模は街区面積約4万3000㎡、延床面積約9万6800㎡、店舗面積約4万2700㎡。

約130店舗からなる「ゆめが丘ソラトス1」(地上3階)、大型家電量販店ヤマダデンキが出店する「ゆめが丘ソラトス2」(地上1階、屋上駐車場)、立体駐車場棟からなる。ゆめが丘ソラトス1の1階は食物販ゾーンと飲食ゾーンを中心としたフロア、2階がファッションやライフスタイルに関連する店舗が中心のフロア、3階は大型シネマコンプレックスやアミューズメントパーク、フードコートなどで構成。屋上には約3000㎡のスペースを充て、相模鉄道キャラクター「そうにゃん」をモチーフにした遊具を揃えた広場「そうにゃんぱーく」が開く。

レストランなどが集まる1階「SORATOS DINING」(イメージ)

1階に設けられる食物販ゾーンの「ゆめが丘マルシェ」は、こだわりのある旬の食材に「知る・食べる・買う」という3つの楽しさを様々な視点から捉え、地域資源を生かした食の魅力を発信する。スーパーマーケットは「そうてつローゼン」、生鮮3品は「モナポルト」(青果)、「魚喜」(鮮魚)、「ゆめが丘晃進」(精肉)が出店する。レストランなどが集まる1階飲食ゾーン「SORATOS DINING」には、藤沢の人気店・隠れ里車屋の新業態「Kurumaya Grill」やニコカンパニーの新業態のハワイアンカフェ、「匠 がってん寿司」「Pier´s BAKERY」「お好み・もんじゃ 清十郎」などが名を連ねる。

2階はファッションとライフスタイル関連店舗が中心で、「URBAN RESEACH Store」「UNITED ARROWS green label relaxing」「GU」「TSUTAYA BOOKSTORE」「無印良品」「ユニクロ」「WILD-1」などの大型店が揃う。

飲食9店舗・約700席からなる3階フードコート「FOOD STATION」(イメージ)

3階には全9店舗・約700席からなるフードコート「FOOD STATION」を配置。関東初登場となる「鶏山劇場」や横浜の人気店「花板食堂 ISHIKAWA」「マクドナルド」「ペッパーランチ」などが出る。FOOD STATIONに併設された「station view terrace」からは、相鉄線の電車が走る様子、晴れた日には富士山が眺められる。3階にはエリア最大級となる10スクリーンのシネマコンプレックス「109シネマズ」、関東初出店となるアミューズメントパーク「ASOBLE」が登場する。

各階には地域交流体験スペースが設けられる。1階に配置するシェアキッチン「LIVE Kitchen SORATOS」は、生産者がレシピを紹介するイベントなどを開催するほか、同じ考えを持った人々が集い、楽しい時間を共有するサードプレイスとしての空間を提供。交流空間として整備される2階の「SORATOS Room 201」と3階の「SORATOS Room 301」は、催事、展示場、セミナーなど幅広い用途に対応し、訪れた人が自分に合った使い方ができる地域の交流空間を担う。

相鉄アーバンクリエイツと相鉄ビルマネジメントが開発事業者の泉ゆめが丘地区土地区画整理事業は、相鉄いずみ野線ゆめが丘駅および横浜市営地下鉄ブルーライン下飯田駅周辺、東京ドーム約5個分にあたる約24ヘクタールの土地を整備。その後のまちづくりとして、両駅間の「センター地区」の駅前にふさわしい大規模集客施設となるゆめが丘ソラトスをはじめ、ゆめが丘総合病院、住宅などを整備する。計画人口約5200人、総事業費約109億円、24年夏完成予定の大型開発プロジェクトだ。

(塚井明彦)