2024年07月23日

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ナイガイの「整 TOTONO」、家電量販店に初出店

2019年にリカバリーウエアとして登場。 21年に「ガンバらなくても、がんばれるひとへ。」をコンセプトに、本格始動した

ナイガイは昨年12月15日、エディオン横浜西口本店にオープンしたフェムテックコーナー「Femtech Cocoruna(フェムテック ココルナ)」で「整 TOTONO」の販売を開始した。整は、進化系機能素材「テラックス ケアテクト」を使用したソックスやインナーを揃えるセルフケアブランド。ココルナでは、冷えによる体の不調を改善する“温活”をサポートするアイテムとして販売する。オープン翌日には、女性に向けた温活セミナーも開催。新たな販路でフェムテック市場でのプレゼンスを高める。

明るく広々とした空間の「フェムテック ココルナ」には、様々なアイテムが揃う

フェムテック ココルナは、商業施設「CeeU Yokohama」にオープンした家電量販店・エディオンの3階に構える。美容や健康、女性特有の悩みをテクノロジーでサポートすることをコンセプトにした、エディオン初のフェムテックコーナーだ。ピンクを基調とした内装で、ナイトケアやアロマ用品、女性の生き方に関連した書籍など、様々なアプローチから商品を揃える。

血行促進のメカニズムを説明するポップも、商品と一緒に設置する

ココルナで販売する整のラインナップは、締め付けずにゆったり履ける「トゥーレスハイソックス」や「トゥーレスオーバーニー」、ふくらはぎと腕に付けられる「2WAYサポーター」、膝上まで覆える「ロングレッグウォーマー」、程良く引き締めて外出用にも使える「着圧ソックス」などとなる。

今回の販売のきっかけは、CeeU Yokohamaを運営するイオンモールからの依頼によるもの。以前に「越谷レイクタウン」内のフェムテックコーナーで整の商品を販売したことから声が掛かり、家電量販店での初の販売に至った。

ナイガイの担当者は「『フェムテック』という言葉が出始めた初期の頃から注目してきた」と話す。以前よりフェムテック関連のイベントに参加したり、整の開発に携わった女性社員の座談会をホームページで発信したりと、同社が注力してきた分野でもある。

12月16日にはオープニングイベントとして、「整(トトノ)女性特有の不調を整える温活セミナー」を開催。売場横のスペースには親子連れも含め多くの人が集まった。ナイガイの量販部担当技術開発部担当兼技術開発部長執行役員の土屋聡子氏が講師を務めた。

温活セミナーの参加者達は、土屋氏の話に興味深く聞き入っている様子

土屋氏は「血液の流れ、これは体を健康に保つ重要な生命維持装置」と明言する。加齢やストレスで血液の循環が滞ると、酸素や栄養が全身に行き届かなくなる。老廃物も排出されにくく、肩こりや冷えを引き起こす原因となり、肌にも悪い影響が及ぶという。

血行不良の原因について、土屋氏はまず「運動不足」を挙げる。体の筋肉は、血行促進を後押しするポンプのような役割を果たす。「ふくらはぎは第2の心臓」ともいわれ、本来はふくらはぎの筋肉がポンプ運動をして下肢の血流を良好にし、血液が心臓まで巡る。しかしその作用が低下すると血液が停滞。血管の外に血液中の水分が染み出し、むくみの原因になるという。

次に、脂質や糖質の取り過ぎといった「食生活の乱れ」。土屋氏はコレステロール値の上昇が動脈硬化の引き金になることにも触れ、「肉や野菜、発酵食品、乳製品など、バランス良く食べるのが重要」とアドバイスする。加えて「汗をかかないのもNG」で、「むくみを抑えたいと飲み物を控える人が多いが、知らないうちに脱水症状になり逆効果」と、水分摂取の重要性を説く。

こうした血行不良を引き起こす冷えへの対策に、土屋氏は整の商品を紹介する。整の素材であるテラックス ケアテクトは、「テラヘルツ光波」を含む遠赤外線を放射する「テラックス人工鉱石」を採用。これを粉砕し、生地の内側にプリントしている。

「テラックス人工鉱石」を氷に付けると、接地面が一気に溶け、水が流れ始めた

セミナーでは、遠赤外線の作用がわかる実験も披露された。土屋氏が自宅の庭で拾ってきた石と、人工鉱石をそれぞれ氷の塊に付けた。すると、拾ってきた石では氷が何も変化しなかったのに対し、人工鉱石は付けた途端に氷が一気に溶け出した。人工鉱石は、1秒間に約1兆回の振動を生み出す程、遠赤外線を放出しているという。熱伝導率の違いは一目瞭然。参加者は皆一様に驚きの反応を見せた。

参加した女性は「以前からフェムテックと、温活にも興味があったので立ち寄った。鉱石ですぐに氷が溶けたのがすごい。普通の石とでは全く違うのが体感できた」と感想を述べた。

フェムテックの市場規模は、注目度の上昇とともに今後も拡大が見込まれる。経済産業省の「働き方、暮らし方の変化のあり方が将来の日本経済に与える効果と課題に関する調査 報告書」(2020年、作成:日立コンサルティング)では、フェムテックにより女性が活躍できるようになった場合の経済効果は、2025年時点で1年当たり約2兆円と試算している。

確かな技術で高機能素材を活用し、女性のライフステージをサポートする整。ナイガイの担当者は「今後も女性の悩みに寄り添った商品開発を進めていきたい」と意欲を示した。

(中林桂子)